今回はコロナ禍を経てリモートワークが浸透した中で、家にいる時間が増えたことによって効率的に夕飯の仕度をしたり、趣味として『料理』を始める人が得ている価値・メリットをまとめます。最後にリモートワークと相性の良い料理/おすすめ簡単レシピも紹介していきます。
リモートワーク×料理の価値
新型コロナウイルスの感染拡大により、俗にいうリモートワーク・在宅ワーク・テレワークといった自宅で業務を実行するシーンが浸透したことで料理をする人が増えているという話は非常に多く、40代以上の男性においてもその傾向は同様の模様です。
そもそも在宅勤務時間がコロナ前と比較し格段に増えたことで、家での楽しみや活動時間が変化して人は沢山いるようで、ある意味日常の変化をどう自分事としてメリットに変えていくかはとても大切な観点かと思います。
この変化の一つのポイントとして新しい趣味としての『料理』を挙げる人も多く、様々なレシピにチャレンジしたり、魚の捌き方やそば打ち体験、フレンチやイタリアンなどの本格的な料理教室などに通い始めた人も少なくない様です。
また、現状では仕事のパートや派遣などの契約形態で働く割合が多い女性よりも、正社員のケースが多い男性の方がリモートワークの実行率が高い家庭もあり、家にいる以上は最低限の家事を担うことが増えてきたケースもあったりします。
そもそも在宅勤務が増えると、ランチの時間ですら自炊をする確率が上がります。
そして会社に出勤をしている人と比べると、在宅の隙間時間を使って夕食の仕度をすることも理論上は可能となりました。
もちろん、リモートワークの方が移動時間などが無い分会議が詰まりすぎていて、一時たりともそんな時間は取れないよという人もいるかと思います。
いや、昼ご飯なんてサクッと済ませたいから冷凍食品やカップラーメンで十分だよという人もいると思います。
そもそも家事の責任を負ったり、めんどくさいことを増やしたくないよと料理が逆にストレス人もいるでしょう。
ただ、その上でも1つのキッカケとして在宅勤務の環境下で『料理』を実践するのは以下の様々なメリットがあることを今回はお伝えしておきます。
一つのきっかけとして参考にしてみてください。
自炊をするメリットとは?
自炊をする理由は、食費の節約や栄養バランスの向上などさまざまですが、自炊には40代以上の男性にとっても多くのメリットがあります。
以下にいくつか紹介します。
●メリット1:健康になる
自炊をすることで、外食やレトルト食品に比べて、塩分や油分、添加物などの摂取量を抑えることができます。これは、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の予防に効果的です。
また、自炊をすることで、野菜や果物、魚や豆類などの食材の摂取量を増やすことができます。
これらの食材には、ビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化物質などの栄養素が豊富に含まれており、免疫力の向上や老化の防止に役立ちます。
さらに、自炊をすることで、食事の満足度や嗜好性が高まります。
これは、ストレスの軽減や精神的な安定にも寄与します。
成果物が完成するまでに割と時間を要する仕事をしている人にとっては、毎日1つの献立を作り上げる快感のようなものを得られるメリットが料理にあるという声もチラホラ上がっています。
何か1つのものを成し遂げるだけでも、心の中がスッキリすることが期待できるということです。
●メリット2:時間の使い方の精度が上がる
リモートワークとして自宅で仕事をする場合でも、1日のスケジュールによってはほとんどデスクの前から離れられない人も多いのが実情のようです。
そんな中でも隙間の時間に昼食や夕食の仕度を行うとなると、限られた時間内で作業効率を高める工夫を当然するようになります。
例:ある会議と会議の間の隙間の10分の間に食材をカットしておく
例:手を動かす必要がある業務時間においては煮込みやオーブンなどによる調理を進めておく
例:研修など自発的に発言の場が無く視聴に集中するだけの時間帯は洗い物を並行して行う
といった感じでリモートワークならではの利点を活かしながら計画的に物事を進める「頭」に自ずとなっている人もだいぶ増えているようです。
その関係もあって、自宅での時間の使い方の精度が上がるメリットを実感している人は割と多いと言えます。
●メリット3:創造力や発想力が向上する
自炊をすることで、料理に対する創造力や発想力が向上します。
例えば、家にある食材や調味料で何が作れるか考えることで、組み合わせやバリエーションの可能性が広がります。
また、レシピや動画などの情報を参考にしながら、自分なりのアレンジや工夫を加えることで、オリジナリティや個性が出ます。
自炊をすることで、料理や食に対する興味や好奇心が高まります。
これによって外食に行った際や業務上「食」に関連する分野の業務を行ったり、健康面に関する活動にも波及し、新しい発見や挑戦につながるケースが期待できます。
そして、何より40代男性が自宅で自炊を行うことによって、家族やパートナーに任せきりになっていた家事に関する理解と想像力が大幅に改善されることで、より一層家庭内のコミュニケーションの幅が膨らむ点も1つのメリットと言えるかもしれません。
苦痛にならないレシピ選択
リモートワーク中の隙間時間を活用できるといってもそんなに毎日暇な人はいないはず。
手の込んだ料理を作ろうとすると、すぐに苦痛となって継続できない懸念があります。
リモートワークを実行しながら、忙しい中でもサクサク作れるレシピ選択のポイントは以下の3点です。
❶ 具材を切る手間をどれだけ少なくできるか
❷ 煮込みやレンジ/オーブン 等 手を放しても調理が進む
❸ ニッチな調味料や具材を使わない(冷蔵庫にいつもいる食材が中心)
この❶~❸の要素を含めたレシピを、毎回毎回ゼロベースで検索しない。
ある程度工程を頭に入れた上で調理に臨めることで、ストレスなく複数のレパートリーを回転させることができるようになります。
一番避けたいのは❸のポイントを意識しないで、いざ作ろうとした時に重要となる食材が不足していることです。
職場環境にもよりますがリモートワーク中に買い物に行くことはかなり厳しい点や、ネットスーパーを活用したとて、単品だけ届けてもらう訳にもいかず、無駄に他の食材をカートにいれることに時間を奪われるケースに陥るので、定期的に冷蔵庫の中身チェックをしておくことも大前提のポイントと言えます。
在宅でも簡単に作れるレシピ
限られた時間の中で、業務を滞らないようにしながら昼食や夕食の仕度をするには、ある程度工程が少なく、手間を取らない料理を選択する必要があります。
その為、そんな簡易的に作りやすい手慣れたレシピを10種類程度レパートリーに持っておくことで負荷なく毎日の自炊に臨めるようになります。
ちなみに、10種類を推奨する理由は、平日5営業日分を1週間と考えると、約2週間分の調理サイクルを作れるようになるので、割と飽きのこない食卓を演出することができるようになるから、といった感じです。
以下に王道ではありますが、リモートワークをしながら手軽に作れる主菜を張れる料理を紹介しておきます
リモートワーク実施時の視点で書いておくので自分の生活スタイルにマッチしたものを試してみるのがいいかと思います。
●カレーライス
<リモートワークをしながらの調理point>
・具材は隙間時間に切っておける
・具材は割となんでも入れられるので、冷蔵庫の余り物の消化にも最適
・野菜はレンジで5分程度熱してから煮込むと手軽に火が通る
・会議中にのんびりことこと煮込める
・固形ルーを入れるだけで味がまとまる
<おすすめレシピのリンク>
●シチュー
<リモートワークをしながらの調理point>
・カレーと同じ要領で作れるのでレシピ検索等の時間も短縮
・いつも冷蔵庫にある野菜で作れるので食材の不足リスクが低い
・野菜はレンジで5分程度熱してから煮込むと手軽に火が通る
・会議中にのんびりことこと煮込める
・固形ルーを入れるだけで味がまとまる
・固形ルーが無い場合でもありもので何とかなる
<おすすめレシピのリンク>
●ミートソースパスタ
<リモートワークをしながらの調理point>
・玉ねぎやシイタケのみじん切りを隙間時間にやっておく
・野菜はレンジで5分程度熱してから煮込むと手軽に火が通る
・ひき肉と野菜を炒めて調味料を入れて煮込むだけでミートソースは短時間でできる
・食べる前にパスタを茹でてソースをかけるだけで完成
<おすすめレシピのリンク>
●鶏のトマト煮
<リモートワークをしながらの調理point>
・具材は隙間時間に切っておける
・野菜を炒めて調味料と水とトマト缶を鍋に入れるだけ
・会議中にのんびりことこと煮込める
<おすすめレシピのリンク>
●親子丼
<リモートワークをしながらの調理point>
・少ない食材で短時間で完成
・隙間時間に玉ねぎと鶏肉等を切って調味料と一緒にフライパンに入れて煮込む
・卵をかけて、蓋を閉じ数分待つだけで完成
・やることがシンプルなので副菜をもう1品作る余裕もできる
<おすすめレシピのリンク>
●ぶりのカマ焼き
<リモートワークをしながらの調理point>
・スーパーによっては割と安価で買える
・食材を切る手間が無い
・オーブンを使うのでキッチンに居座らないで済む
・血合いと水分をとってから、調理酒と塩をかけて15~30分程度放置
・230℃程度のオーブンで15分くらい焼くだけ
・塩麹や醤油を変えてつけるなどで数パターンの味付けが可能
<おすすめレシピのリンク>
●ぶり大根
<リモートワークをしながらの調理point>
・仕込みはぶりと大根だけ隙間時間に切っておくだけ
・大根はレンジで熱すれば短時間で柔らかくなる
・具材と調味料を鍋にいれてことこと煮込むだけ
<おすすめレシピのリンク>
●鮭のちゃんちゃん焼き
<リモートワークをしながらの調理point>
・野菜を隙間時間に切っておく
・鮭と野菜と調味料をシリコンスチーマーなどの耐熱容器に入れる
・レンジで熱するだけで完成
<おすすめレシピのリンク>
●手羽元 甘辛煮
<リモートワークをしながらの調理point>
・食材を切る手間が無い
・手羽元の表面をフライパンで焼く
・調味料を入れて、煮込むだけ
<おすすめレシピのリンク>
●肉じゃが
<テレリモートワークをしながらの調理point>
・具材は隙間時間に切っておける
・野菜はレンジで5分程度熱してから煮込むと手軽に火が通る
・調味料を入れて、煮込むだけ
<おすすめレシピのリンク>
●煮込みハンバーグ
<リモートワークをしながらの調理point>
・隙間時間に玉ねぎを切って、ひき肉と調味料を混ぜ込んで冷蔵庫においておく
・隙間時間に小判型のタネを作っておく
・ハンバーグ自体は表面を中心に7割程度火が通る程度で済む
・ハンバーグとトマト缶と調味料をフライパンに入れて、のんびり煮込むだけ
<おすすめレシピのリンク>
●カオマンガイ
<リモートワークをしながらの調理point>
・タイ料理なので和食中心のラインナップのいいアクセントになる
・炊飯器だけで作れるので手軽
・空いた時間で野菜を切っておくこともできる
・やることがシンプルなので副菜をもう1品作る余裕もできる
<おすすめレシピのリンク>
以上です。
前述のリモートワーク中の料理のポイントを具備したレシピが基本ではありますが、上記のレシピから手慣れたものを複数揃えるだけで十分日々の苦労を下げることができるかと思います。
また、上記のような手軽な調理が多いレシピほど、味付けも失敗しにくい面もあるかと思いますのでぜひ試しにトライしてみてもらえると幸いです。
★今回のまとめ
今回は40代以上の男性でもまだ間に合う「料理」を趣味に加えるという選択肢についてまとめてみました。
自炊をすることによる「健康」「時間」「発想」などの観点でのメリットと共に、リモートワーク中の調理におけるポイントを具備したレシピ紹介と参考リンクをピックアップさせていただきました。
40代以上の男性にとって新たな趣味の開拓となる方もいるかと思います。
また、家にいる時間が増え、家族に求められるハードルが上がって、信頼を回復したい人もいるかと思います。
料理をはじめてみることで、新しい自分に気づけたり、溜まっていたストレスが変化していくこともあるかもしれません。
40代以上でも新しいチャレンジをしていくことは、常に大切な行為かと思います。
他人から見ても、そういった挑戦を続けている「おじさん」は評価が高いかと思います。
ぜひ、少しでも気になった方がいれば、この記事を基に一歩踏み出してもらえると幸いです。
了