今回は仕事だけでなく、プライベートにおいて目標達成に向けた様々なアクションを打っていく中で、定期的に自身のアクションの振り返り・見直しを実行することの重要性を紹介します。定期的な「振り返り」を行う上で実際に筆者が取っている工夫についても最後の紹介します。
わかってはいるけれど…定期的な自己評価がなぜ大切か
私たちの日常生活や仕事において、定期的な自己評価は非常に重要です。
なぜなら、それによって私たちは目標に向かって正しい道を歩んでいるかどうかを確認し、必要に応じて戦略を調整することができるからです。
新年や新学期などを通して、新しいことにチャレンジしてみようと考え、実行し始める人は多いものの、定期的な振り返りを行ったうえで継続できている人は割と少ないように思えます。
続けること
と
狙って達成すること
この2つでは、だいぶ話が変わってくることに気づいたときに、”行動の振り返り+対策実行”が求められるようになるのです。
その為、何かを得たいが為にアクションを開始した人にとって、目標達成までの定点観測無しに山を登りきること自体、難易度を上げているということ。
一見、大変そうに思えるかもしれないものの、この”行動の振り返り”とは、目標達成の為のハードルを下げてくれる必要なアクションの一つと捉えることが重要です。
特に、3ヶ月ごとの行動の見直しは、個人の成長、目標達成、そして最終的には成功へとつながる重要なステップと言えます。
設定期間のポイント
四半期ごとの自己反省は、自分自身の行動パターンを理解し、目標に対する進捗を測定するための効果的な方法です。
なぜ3か月に1回程度がいいかというと、”割とバランスがいいから”程度でしか理由はありません。
ただ、ビジネスや仕事においても四半期単位で決算があったり、契約や評価のサイクルが回りやすい傾向があるように、短すぎず、スローペース過ぎない期間の幅としては、3か月に1回の振り替えりがお薦め。
この習慣を身につけることで、私たちは自己認識を高め、目標達成のための具体的な行動計画を立てることができます。
なぜ振り返りは必要?
振り返りが必要な理由は、単純に人は”甘えやすい”からに他なりません。
人間は習慣の生き物であり、日々の忙しさに追われる中で、自分の行動が本当に長期的な目標に沿っているかどうかを見失いがち。
そういった意味で、四半期ごとの見直しは、このような自動的な行動パターンを中断し、自分自身に問いかける機会を提供してくれると言えます。
例えば、フィットネスの目標を設定した人がいたとします。
この人は毎日ジムに行くことを決意していますが、3ヶ月経つと別の理由や興味に左右されて最初の決意が和らいでしまっているケースがあるかもしれません。その結果、成果を得るためのペースを落としたり、成果自体を手に入れる確率を大幅に下げししまう可能性があります。
その為、半年感・1年間この状態を放置してしまう前に、この時点で行動を見直し、トレーニング方法や食事計画を調整することが重要ということ。
わかっているようで、ここでメスを入れられない
これが目標達成において最もリスクの高い悪しき行為・行動となるのです。
逆を言えば、【3ヶ月に1度の行動見直しが成功への鍵】と言えることとなります。
四半期ごとの自己反省の重要性やメリット・デメリット
四半期ごとの自己反省は、自分の行動が目標に沿っているかを確認し、必要な変更を加えるための絶好の機会です。この習慣を身につけることで、私たちは自己成長を促し、目標達成に向けて前進することができます。
メリット
行動を見直すことによるメリットは端的に以下のとおりです。
- 目標に対する進捗を定期的にチェックすることで、モチベーションの維持につながる
- 自分の強みと弱みを明確に理解できる
- 新たな戦略やアイデアを生み出すきっかけになる
大きなメリットは上記の3点に挙げられますが、副次的に得られる要素としては定点的に振り返りのタイミングがやってくることを理解しているので、そのマイルストーンを通過するまでに必要なアクションを達成しようという小さい山を設定できることや、このクリティカルパスを意識することでアクションの質が上がる点にも多大な効果があります。
デメリット・注意点
一方で、定期的な振り返り・見直しを設定することで以下のようなリスクが発生することも事実。
- 振り返りがあるから、それまでに悪しき行動を是正しようと思わなくなる
- 振り返りをすることで達成感が勝手に生まれ、本来の目的を失ってしまう
- 振り返りが苦痛となり、アクション自体のモチベーションが低下する
仕事もプライベートもそうですが、自分のダメなところを明るみにする行為は、非常にカロリーが高いものとなります。
また、どうすれば行動を変えられるかといった”対策”を考えることに時間を割かれ、本来のアクションを行う時間が奪われてしまい、結果としてペースを崩す羽目になるリスクも存在します。
注意すべきことは、この「振り返り・見直し」にかける時間・タイミングを意識的に且つ、自分に適切な形で創出し、上記に書かれたリスクを生まないような工夫を最初に設定しておくこと。
安易に振り返りを挟めばいい、と考えるだけでは危険である点を把握しておくことが重要となります。
効果的な「振り返り・見直し」のアクションプラン
ここからは実際に筆者がどのような「振り返り・見直し」行為を日々のアクションに挟み込んでいるか、どんな工夫をしているかを紹介していきます。
大前提、お伝えしておきたいのは…
仕事とは違い、個人の習慣や行動を振り返ったり、見直しをかける行為の為、自分にあった方法を見つけることがベストです。
以下に紹介するアクションプラン自体はあくまで参考の1つとして捉えていただけると幸いです
実際のアクションプラン
筆者は以下のアクションプランを設定することで、定点観測が上手く進み、行動の対策を実行するある種の良質なPDCAサイクルを生み出せている状況です。
今回は「朝活の実行」という行動のテーマを前提に、どのような振り返り・見直しをかけているかの一例を紹介します。
<実際の振り返り活動の例>
■対象となる行動 ⇒ 日々の朝活の継続と実行
■行動を効果的にする工夫 ⇒ 曜日単位/時間軸単位で活動のテーマを事前に設定
■振り返りの設定タイミング:4月・7月・10月・1月の1周目
■振り返り内容
∟各テーマ(8つ)の実施内容の確認
・目標到達の%を明示化
・成功理由/失敗要因を可視化
・次期(3か月間)の目標の見直し
・次期(3か月間)の目標達成に向けた対策の設定
・次期(3か月間)の行動スケジュールの設定
∟次回振り返りタイミングのアクションプラン設定(※)
※振り返りを行う上でのアクション/工夫
❶予め、振り返り実施日を固定でスケジュール設定
∟3か月前から実施日をブロック(他の予定を入れない)
❷その日は振り返りに集中
∟ノイズをブロック
❸普段の実行シーンとは異なる移動時間が発生するロケーションを予め設定
∟基本、行ったことの無い街やノマド施設を事前に予約し、缶詰状態を創出
∟移動時間にも振り返りを行えるような、一定の距離を確保する
∟小旅行のような形を取ることで、振り返りを行う際の楽しみとリフレッシュを取り入れる
上記のような形で3か月に1度振り返りを実践するサイクルを作っています。
ポイントは、「自分自身がどうしたらこの”振り返り”を行う気持ちになれるか」。
筆者の場合、自宅などの日々の活動環境でこの行為をしようとすると環境が整いすぎている面もあり、振り返り以外のことを同時に手を付けてしまう傾向が見られました。
その関係で、徐々に振り返りを行う価値が下がったり、注意散漫になったり、別日にやろうと思ってしまう負のリスクを十二分に察知したので、上記のような方法をとっています。
3か月に1度、頑張った自分への慰労もかねてだったら、”振り返り”を実践するはず。
そんな思いの上で、振り返りを行うロケーションを別で都度用意することを対策の1つに入れました。
しっかり振り返り・見直し、そして対策を設定できた際の余り時間は、訪れた場所の観光やグルメを堪能できるニンジンを自分にぶら下げたといった感じです。
少し、コストを要する面も自分にとっては許容範囲の投資として位置付けています。
ここまでしないと、自分は甘えに入る。
そして、せっかく立てた目標設定も価値が薄まっていく。
そのリスクを防げると考えると、十分なコストと捉えています。
あくまで、筆者にとっての振り返り・見直しシーンの創出の工夫ではありますが、有効なアクションプランの一つと言えるのでご参考までに。
まとめ
今回は仕事とは別で、プライベートにおいて目標達成に向けた様々なアクションを打っていく中で、定期的に自身のアクションの振り返り・見直しを実行することの重要性と、「振り返り」の定常化をしっかり確立していく上で筆者が実際に行っている工夫の紹介をさせていただきました。
尚、自分に課しているそもそもの目標設定はどうやっているかについては、以下のブログ記事で紹介していますのでご参考までに。
自分に課した目標や行動に責任を持つのは、実は中々難しいもの。
誰かが助けてくれるわけではないですしね。
そのためには、行動の振り返りを自分なりの方法で確立していくことも、成果に繋がる一つのアクションと言えます。
ぜひ、日々目標達成ができず悩んでいる方は、上記のような自分なりにマッチした「振り返り・見直し」タイミングを創出して、達成率向上に努めていっていただけると幸いです。
了