世界で人気沸騰中のF1中継を週末の趣味に変える3つの視点とは?

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今回は世界中で人気が過去最大級に沸騰しているF1(formula one)を週末の楽しみや趣味に変える方法を紹介していきます。タイヤ戦略やドライバーやチームのチャンピオン争い、日本人や各国のイケメンドライバーなど「推し」の選手を見つけるといった3つの視点で予選・決勝レースの放送を初心者でも存分に楽しめる視聴方法をまとめてみます。

いまF1熱が世界中で急騰している

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F1と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

高速で走るレーシングカー、華やかなサーキット、スリル溢れる追い抜き、そして個性豊かなドライバーたち。

F1は世界最高峰のモータースポーツとして、多くの人々を魅了しています。

しかし、F1の魅力はそれだけではありません。

F1は危険と隣り合わせのレースであり、最先端の技術の集まりであり、歴史と伝統に満ちたスポーツでもあるのです。

1950年から開催されている歴史あるそんなF1ではありますが、近年はその過去最大級のレベルで世界中の人気・熱量が高まっています。その背景には、以下のような要因があります。

・インターネットやSNSの普及でより情報がより身近に

ここ最近の人気を表す一つの指標として、F1ではインターネット上で公式サイトやSNSなどを含めて関連情報や動画を展開しており、動画は10億回以上の再生数を記録するなど熱量の高まりが非常に高くなっています。

過去のテレビ中継が中心の時代は雑誌やニュースの情報のみでドライバーの移籍情報やチームの取り組み状況などを受動的に取得する形が多かった訳ですが、インターネットやSNSの普及によってファン自体がレースの放送以外で得られるドライバーの活動状況やチームスタッフの不眠不休の努力、開発中の新しいマシンやエンジンなどの先行情報を能動的に取得することができるようになったことで、より身近なスポーツに変化していったような気がします。

そんな背景もあってか、特に若い世代にはインターネットでの視聴が増えているようで、18歳から34歳までの視聴者数は2019年から30%増加したとのことです。

また、レースの放送自体を手軽に視聴できるようになったことも大きなポイント。

日本では鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリが有名ですが、もともと主戦場であったイギリスやドイツ、有名なモナコなどのヨーロッパ各国の開催だけでなく、サウジアラビアやカタールなどの中東での開催が増えてきたり、ラスベガスの市街地で開催するなどスポーツ大国アメリカで実施されるレースの数も過去と比較して増加傾向にあります。

このようにF1は年間を通して世界中のサーキットで開催されるスポーツであることから、レースごとに放送時間帯が変化します。国によって深夜帯の放送だったり、様々であることもあり、テレビ中継からDAZNをはじめとしたインターネット上のサブスク配信サービスなど普及のおかけで、いつでもどこでもレースの視聴が可能となった背景は人気を上げる一つの要因となっているかと思います。

・ドキュメンタリー番組「ドライブ・トゥ・サヴァイブ」が話題

上記でも紹介した通り、インターネット視聴の普及の派生ではありますが、主にレースを配信しているDAZNだけがF1に関連する情報を展開しているわけではないというのも、1つ大きな変化かと思います。
その一つの例にNetflixで2019年からF1の舞台裏を追ったドキュメンタリー番組「ドライブ・トゥ・サヴァイブ」があります。

この番組では、ドライバーやチーム関係者の素顔や感情、レース中の緊張感やドラマなどをリアルに描いており、F1ファンだけでなく一般の視聴者にも大きな反響を呼んでいます。

新型コロナウイルスの影響で様々な困難がチームやドライバーに及んだことや、近年では絶対的王者だったルイス・ハミルトンからマックス・フェルスタッペンが年間チャンピオンの座を奪った年の白熱具合をドラマとして伝えることで大きな話題となりました。

個人的にはただ単純にF1ドライバーはイケメンが多かったり、生活もセレブだったりすることもあってかレースやポイント争いで発生するドラマだけでなくキャラクターとしての魅力を感じやすい点もこのドキュメンタリーには存在するように感じています。

新型コロナウイルスの影響

2020年以降新型コロナウイルスのパンデミックにより、多くのスポーツが中止や延期になりました。

競技の開催自体をストップすることもあれば、選手やスタッフの観戦によるチーム活動の停止、観客の入場制限など、競技自体を開催してチケット収入を得ることを根幹としている様々なスポーツの活動や経済活動に多大な影響を与えたのは言うまでもありません。

しかし、そんな中でもF1はコロナ禍の中でも影響をポジティブな変化にうまく活用した数少ない競技のひとつと言えるかもしれません。

2020年の3月に開幕予定だったオーストラリアGPは他のスポーツ同様に開催を中止するなどもちろん影響を受けたわけですが、感染予防対策と共にスクランブルなシーズンの開催方法を設計し、同年の7月にオーストリアGPでシーズンを再開しました。

割と距離の近いヨーロッパや中東などを軸としてレースを行う大きな方針転換をしたことで最低限の17戦を開催を消化し、シーズンを成り立たせたことは開催場所が国内枠に収まらない競技としては異例のスピード感とガバナンス力を見せつけた結果になった気がします。

コロナ禍で他のスポーツが開催できなかったり、無観客開催などによってエンタメ性が損なわれてしまう中で、F1は無事例年と大きく変わらない白熱したレース展開とチャンピオン争いの白熱具合を世界中に発信し続けることに成功したのです。

もちろん、例年では各国で開催のグランプリで多くの観客を集めるF1ではありますが、一方で観客がいなくともレース自体を開催することで多くの視聴者を取り込めるメリットがあった特殊なケースとも言えます。

前述のとおりインターネット視聴による手軽にレースが見れる環境になっていたことや、実はサーキットより配信を見ていたほうがレースの状況が把握しやすいことや、そもそも車のエンジン音が大きすぎて観客の声が聞こえづらい競技傾向もあり、サッカーや野球などと比較して配信の視聴に関しては観客の声援が無くともエンタメとして成立しやすい傾向にあったことが、例年通りにほど近いシーズンを過ごせた大きな要因かと思います。

そんな意味もあって、コロナ禍でも会場にいかなくとも配信でレースを存分に楽しめる点、コロナ禍でもレースの魅力を大きく損なわなかった点が功を奏して、当時他のスポーツに満足できなかった層を獲得できたことは、近年の盛り上がりのひとつのきっかけと言えるかもしれません。

・強いドライバーやチームの入れ替わり・世代交代が発生中

F1はドライバーやチームの入れ替わりや新規参入が起きることで、新たな魅力や話題を生み出しています。

長年F1を支えてきたベッテルといったベテラン選手の引退や、日本の車メーカーのホンダの撤退、新チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペンと、フェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトンといったそれに追随する過去のチャンピオンの存在によって、毎レースがドラマチックな展開になっている点は人気を膨らませている大きな要因かと思われます。

フェルスタッペンだけではなく、シャルル・ルクレール、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、ジョージ・ラッセルといった若手のドライバーたちが新時代を築き上げようと毎レースごとに白熱の攻防が繰り広げられる近年のF1。

日本にとっては、撤退後に復帰を表明したホンダの再参戦への期待もあります。
そして、ドライバーとしては日本人の角田裕毅が2021年から参戦してくれていることもあり、上位チームの争いだけではなく、F1という大きな組織の中で活躍する日本人への注目も併せて楽しむことが可能です。

これからF1を見る人への注目ポイント3選

F1は初めて見る人にとっても楽しめるスポーツですが、もっと深く理解したり感情移入したりするためには、いくつかのポイントに着目すると良いでしょう。

ここでは、はじめてF1を見る人がここに着目すると入り込みやすくなるポイントを3つ紹介します。

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ポイント❶ 各チームのタイヤ戦略を楽しむ

F1ではタイヤはレースの勝敗を左右する重要な要素です。

タイヤは走行距離や路面状況によって摩耗や劣化が進み、グリップ力や速度が低下します。

そのため、ドライバーはレース中にピットストップを行ってタイヤを交換する必要があります。しかし、ピットストップには時間がかかりますし、タイヤの種類や交換時期によってもレース展開が変わります。

各チームは自分たちの車の性能やコースの特徴に合わせて、最適なタイヤ戦略を立てています。

タイヤ戦略を楽しむためには、まずタイヤの種類と特徴を知る必要があります。

F1では以下の3種類のドライタイヤと2種類の雨用のウェットタイヤを前提に戦略を立てることが多いです。タイヤにかかれたラインの色でそれぞれの種類がわかるので、そこに着目してレースを見てくことが1つの醍醐味となります。

以下は簡単なレース中に区分けされるタイヤの種類です。

  • ハードタイヤ
    ∟タイヤにかかれたラインが白色。最も硬くて耐久性が高いが、グリップ力が低い。
  • ミディアムタイヤ
    ∟タイヤにかかれたラインが黄色。硬さとグリップ力のバランスが良い。
  • ソフトタイヤ
    ∟タイヤにかかれたラインが赤色。最も柔らかくてグリップ力が高いが、摩耗や劣化が早い。
  • インターミディエイト
    ∟タイヤにかかれたラインが緑色。雨天時に使用するタイヤで、路面に水たまりがある場合に有効。
  • フルウェット
    ∟タイヤにかかれたラインが青色。雨天時に使用するタイヤで、路面に水たまりが多い場合に有効。

各グランプリでドライタイヤのバランスを考えていくわけですが、これはコースの特徴や気温などに応じて選ばれます。

例えば、摩耗の激しいコースでは硬めのタイヤが選ばれますし、低温のコースでは柔らかめのタイヤが選ばれます。ウェットタイヤは雨が降る可能性がある場合に備えて用意されます。

レース中には最低1回はピットストップを行ってタイヤを交換しなければなりませんし、2種類以上のドライタイヤを使用しなければなりません。ウェットタイヤは雨が降った場合に使用できますが、その場合はドライタイヤの使用義務は免除されます。

タイヤ戦略を楽しむポイントは、以下のようなことに注目することです。

各チーム、各ドライバーが

  • どのタイヤを何セット持ち込んでいるか
  • どのタイヤでスタートしたか
  • 何周目でピットストップを行いタイヤを交換したか
  • どのタイヤに交換したか
  • タイヤのすり減り具合はどうか
  • タイヤに合わせた走り方やペースがフィットしているか
  • 天候や路面状況の変化によってタイヤ戦略がどう変わりそうか

これらのことに注目すると、レース展開やドライバーの順位変動の理由が分かりやすくなりますし、各チームの戦略や判断力を評価することができます。

また、タイヤによるパフォーマンスの差や摩耗や劣化の影響も感じることができます。

タイヤ戦略はF1の醍醐味の一つですので、ぜひ楽しんでみてください。

ポイント❷:ドライバータイトルに注目する

F1では、各グランプリで上位10位までに入ったドライバーにポイントが与えられます。ポイントは以下のように配分されます(2023年現在)

このポイントを年間で最も多く獲得したドライバーがチャンピオンとなるので、その争いだけに注目してみていくのも割と入りやすい方法です。

以下は2024年シーズンの順位ごとの決勝レースにおけるドライバーポイントの内訳です。

  • 1位:25ポイント
  • 2位:18ポイント
  • 3位:15ポイント
  • 4位:12ポイント
  • 5位:10ポイント
  • 6位:8ポイント
  • 7位:6ポイント
  • 8位:4ポイント
  • 9位:2ポイント
  • 10位:1ポイント

正確にはスプリントレースと呼ばれる予選のミニレースの順位や決勝レースで最も1周の周回タイムが早かった人に与えられるファステストラップによるポイントも存在するのですが、最初のうちは決勝レースの順位が与える年間ドライバーランキングの変動を追っていくだけでも十分楽しめるかと思います。

これらのポイントをシーズン中に積み重ねていき、最終的に最も多くのポイントを獲得したドライバーがその年のチャンピオンとなります。

これをドライバーズチャンピオンシップまたはドライバータイトルと言います

この記事を書いている2024年でいえば、近年チャンピオンの座にはマックス・フェルスタッペンというオランダ人ドライバーが君臨しています。

ただ前述のとおり、過去にチャンピオンを獲得したアロンソ、ハミルトンといったベテラン勢や、ルクレールやノリスといった今後のF1を担うであろう若手の存在によって白熱のレースが繰り広げられており、1戦1戦各チームがマシンのアップデートに力をかけてくるので、あっという間に上位関係が変動しがちなのが最近の傾向だったりします。

そう言った意味でもドライバーからF1を知っていくと、並行してチームについても覚えていくと思うので、コンストラクターズタイトルといったチームとしてのポイント争うにも注視していくようになるかと思います。

ポイント❸:イケメンドライバーを知る

F1ドライバーは世界中から集まる才能あふれるレーサーたちですが、何故か過去からイケメンが多いのも魅力のひとつだったりします。(なぜかはわかりません…w)

なので、細かいルールやエンジンだとか、タイヤだとか、過去の歴史は置いておいて、推しのドライバーを見つけて興味を高めていくことが最も早く魅力に引き付けられたり、競技自体に詳しくなっていく最善の方法とも言えます。

実際、日本のF1ファンの女性の多くは推しドライバーを早めに見つけているというのが筆者の所感です。


ここでは、2024年現在の現役ドライバーの中から、人気の高いイケメンを5人紹介します。

シャルル・ルクレールInstagramX (Twitter)
モナコ出身。フェラーリ所属で、2019年に初優勝を含む2勝を挙げた若きエースです。端正な顔立ちと高身長で「王子」「貴公子」と呼ばれることもあります。2022年はドライバーズランキング2位でしたが、2023年はチャンピオンを狙っています。

ランド・ノリスInstagramX (Twitter)
イギリス出身。マクラーレン所属で、2021年に初優勝を果たした注目のドライバーです。可愛らしい笑顔と明るい性格でファンから愛されています。SNSも積極的に更新しており、他のドライバーとの仲良しショットも見られます。

ジョージ・ラッセル【InstagramX (Twitter)
イギリス出身。メルセデス所属。2020年にメルセデス代役として出場したサヒールGP(バーレーン)ではポールポジションを獲得し、優勝目前まで迫りましたが、タイヤ交換ミスやパンクなどの不運に見舞われました。それでも見事な走りで注目を集めました。注目の若手の1人です

マックス・フェルスタッペンInstagramX (Twitter)
オランダ出身。レッドブル所属で、2021年と2022年にF1ワールドチャンピオンに輝いた現役最高のドライバーです。父は元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンで、レーシング一家に生まれました。2015年に史上最年少(17歳165日)でF1デビューし、2016年には史上最年少優勝(18歳228日)を果たしました。

ピエール・ガスリーInstagramX (Twitter)
フランス出身。アルピーヌ所属で、2020年に初優勝を果たした実力派ドライバーです。2019年にレッドブルから降格された後も粘り強く走り続け、見事な逆転劇を演じました。角田裕とも仲が良く、日本のネットニュースに話題があがることも多いドライバーです。

正直、この5人だけじゃなく、みんなカッコいいのでぜひ様々なドライバーの素顔を拝見してもらえればと思っています。
且つ、皆さまざまなキャラクター・個性があるドライバーが多いので人となりを見て推しドライバーを見つけていってもらえるといいなと思います。

まとめ

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前述のとおり、世界中のF1人気はネット配信やコロナの影響もありますが、ドライバーやチームスタッフの情熱が絡まるドラマチックなレース、シーズンによってより一層白熱している背景があるからとなります。

F1人気が薄めであったアメリカなどでもかなり注目が集まっており、今後ラスベガスでもレースが開催される可能性が出てきています。

ニッチなスポーツと思われがちなF1ですが、今後はいままで以上に世界中の視線が集まるスポーツと考えると、今からでも参戦は遅くないかもしれません。

・タイヤ戦略で毎レース目が離せない展開を見守る

・チャンピオン争いに踊らされる

・イケメンドライバーを推す

どの方法でも簡易的に楽しめるはずです

ぜひ、一度上記のポイントに着目して観戦してみることをお薦めします。

そして、週末の楽しみを1つ増やして日々の生活の活力に変えてもらえたら何よりです。

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