後輩から慕われる”先輩”になるには一体何が足りないのか

後輩から慕われる”先輩”になるには一体何が足りないのかビジネス

今回はおじさんたちがこっそり気にしている仕事における「後輩からの信頼」について解説します。実際に明示化してみると自分が現在どこまで慕われる存在になっているのかがチェックできるかもしれません。理想的な先輩や上司になる為の自己採点をしてみましょう

■仕事で信頼される先輩と信頼を失う先輩の違いって何?

おじさんがこっそり気にしている、後輩から慕われる”先輩”になるには一体何が足りないのか01

仕事で信頼される先輩とは、どのような特徴や行動をしているのでしょうか?
逆に、信頼を失う先輩とは、どのようなことをしてしまっているのでしょうか?

若手社員の声や調査結果をもとに、信頼される先輩と信頼を失う先輩の違いをまとめてみました。

<信頼される先輩の特徴>

信頼される先輩には、以下のような特徴があります。

主体性がある

自分の仕事に責任を持ち、やり始めたことは最後までやり遂げることを指しますが、割と仕事のシーンでは「自分で自分のケツを拭ける人」って意味でも使われがちな面はあると思います。

❷誰にでもフラットな態度で接している

上司や部下、同僚や顧客に対して偏見や横柄さを持たず、敬意や配慮を示す人を指します。
コミュニケーション能力や対人スキルに優れていることも重要ですが、どちらかというと相手の顔を気にしたり、クライアントや交渉相手によって態度がでかくなったり、言いなりになってしまったりすることなく、信念を曲げずに対応できる人は信頼度が大きく上がります。

❸仕事でしっかりと成果を出している

やはり、結果を出せている人とそうでない人では後輩の味方が変わります。
見ていない様でここはだいぶ評価のポイントとなるようです。

まさに「この人についていけば、自分も結果が出せそう」と思ってもらえるかで信頼度に差が生まれる模様です。

❹不平不満を口にしない

仕事に対してネガティブな感情や言動を抑え、前向きな姿勢で取り組める人も評価が高いようです。
「相手のせいばかりしている人」と認定されると、自分の成長やキャリアアップのために目標を設定し、努力していないと捉えられる部分も理由のようです

時には、会社や組織の愚痴で後輩との共感を得る面も必要かもしれませんが、割とこの数が多ければ多いほどリスクは大きくなると認識すべきポイントです

❺チームワーク力がある

チームメンバーと協力し、支え合える人はやはり評価が高いです。
しかも…あまり食い気味にこないちょうどいいバランスでそれができることが今の時代に求められるポイント。

全員が各々で仲が良かったり、お互いを知っている訳ではない会社組織において求められるチームワークは、「その人がいるからこの集団がまとまっている」という状況をどれだけ作り出せるか、かもしれません。

変化に柔軟に対応し、リーダーシップや影響力も発揮できる人に信頼が寄っていくのは自明です

<信頼を失う先輩の特徴>

逆に信頼を失う先輩には、以下のような特徴があるようです。

信頼を勝ち得ている人とのある意味裏返しですが、
自己採点をする上でも自分が同じようなケースに至らないかをチェックしておきましょう

自己中心的である

当然ですが自分の都合や利益ばかり考え、他人の気持ちや立場を無視する人はNG。
自分の意見や考え方が正しいと思い込み、他人の意見や提案を聞かない人だと認定されると後輩たちも相談をしたり、一緒に働くことが嫌になっていきます。

❷威張ったり怒鳴ったりする

上下関係や役職にこだわり、部下や後輩に対して横暴な態度を取る人は、どんなに仕事ができていても嫌がられていくものです。
これを自身の役割とか、部下の怠慢を防ぐマネジメントスキルだという理由で正当化している人がいますが、イコール「時代に則した考え方を持てない人」という意味でも呆れられていると思った方が身の為です。

❸仕事への責任感がない

責任感が全く無く、約束や締め切りを守らない人も当然NGです。

仕事はある意味「約束」の繰り返し。
これを適当な気持ちでやり過ごしている人には周囲がついてきません。


また、失敗やミスをしたら言い訳をしたり、他人のせいにしたりするケースも責任感の有り無しによって差が出てきます。

「約束」を守れない人に何かを頼ったり、相談することはしたくないですよね。
周囲からそう見えないようにすることも一つ重要な視点かもしれません。

❹不平不満を口にする

仕事に対してネガティブな感情や言動を表に出す。これもリスクが高いです。

割とこの手のケースに当てはまる人は、八方美人にTPOに合わせて不満や悪口を言う相手が変わったりします

自分の立場や待遇に不満を持ち、上司や会社の文句ばかりを繰り返す人。
その上で自分の成長やキャリアアップに関心がない人。

なかなか、そんな人に相手を引き付けることは難しいでしょう。

❺チームワーク力がない

チームメンバーと協力しない。自分の仕事だけを優先し、他人の仕事には関心を示さない。
変化に対応できず、固定観念にとらわれる。

そんな人もなかなか後輩からの信頼度は得難いようです。

もちろん、プログラマーやデータアナリストなど、与えられたミッションを専門スキルで解決することで成り立つ仕事はあるもの、そのやり方でついてくるのは同様のスキルセットを持つ人だけとなり、根本的な評価をあげていく上での信頼性を得るのとは少し次元がことなると考えたほうがいいようです。

■信頼される先輩になるための方法

信頼される先輩になるためには、以下のようなところから意識改革やトライをしてみることをお薦めします。

自己認識力を高める
自分の強みと弱みを把握し、改善が必要な点を見つける。自分の仕事ぶりや態度について客観的に評価する。フィードバックを受け入れて学ぶ。

・若手社員の特徴やニーズを理解する
若手社員は失敗を恐れたり、プライベートを優先したり、転職に対して積極的だったりすることが多い。そうした特徴やニーズを理解し、適切な指導やサポートを行う。

・若手社員とコミュニケーションを取る
若手社員に積極的に話しかけ、信頼関係を築く。仕事だけでなく、趣味や家族などプライベートな話題も交える。若手社員の意見や提案も聞き入れ、評価する。

・若手社員の成長を促す
若手社員に適度な挑戦や責任を与え、自信や主体性を育てる。失敗しても叱責せず、失敗から学ぶ機会とする。目標設定やキャリアプランの相談に乗る。

・若手社員と協力する
若手社員と一緒に仕事をする際は、役割分担や期待値を明確にする。進捗状況や問題点などを報連相し、必要な場合は助け合う。チームとしての成果や貢献を認め合う。


■現代に求められる”先輩”に必要なスペック・スキルとは

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上記に書いたように、信頼を得ていくには専門的な知識や技術だけでなく、人間関係やコミュニケーション、リーダーシップなどのスキルも求められます。
では、具体的にどのようなスペックやスキル、要素が必要なのでしょうか?

最後に、ビジネスにおける”先輩”に必要なものをランキング方式でベスト10とそれぞれの理由をまとめてみます

10位:自己管理能力

自己管理能力とは、自分の時間やタスク、感情やストレスなどを適切にコントロールする能力です。仕事の先輩には、自分自身の仕事だけでなく、後輩や部下の仕事も管理しなければなりません。そのため、自己管理能力が低いと、自分の仕事が遅れたり、後輩や部下に対して不適切な指示やフィードバックをしたりする可能性があります。自己管理能力が高いと、自分の仕事を効率的に進めることができるだけでなく、後輩や部下に対しても適切なサポートを提供することができます。

9位:柔軟性

柔軟性とは、変化や不確実性に対応できる能力です。仕事の先輩には、業務内容や環境が変わっても臨機応変に対応できることが求められます。また、後輩や部下の意見や状況にも柔軟に対応できることが大切です。柔軟性が低いと、固定観念にとらわれたり、新しいことに挑戦したりすることが苦手になったりします。柔軟性が高いと、変化を恐れずに受け入れたり、新しい価値を生み出したりすることができます。

8位:発信力

発信力とは、自分の考えや意見を分かりやすく伝える能力です。仕事の先輩には、後輩や部下だけでなく、上司やクライアントなど様々な人とコミュニケーションを取る機会があります。そのため、発信力が低いと、自分の思いや提案が伝わらずに誤解されたり、印象が悪くなったりする可能性があります。発信力が高いと、自分の思いや提案を相手に理解してもらったり、相手に良い影響を与えたりすることができます。

7位:傾聴力

傾聴力とは、相手の話を丁寧に聴く能力です。仕事の先輩には、後輩や部下の話を聴くことが重要です。そのため、傾聴力が低いと、相手の話を中断したり、自分の話ばかりしたりすることで、相手の気持ちや状況を理解できなかったり、信頼関係を損ねたりする可能性があります。傾聴力が高いと、相手の話を尊重したり、共感したりすることで、相手の気持ちや状況を理解できたり、信頼関係を築いたりすることができます。

6位:問題解決能力

問題解決能力とは、問題を発見し、分析し、解決する能力です。仕事の先輩には、自分自身の仕事だけでなく、後輩や部下の仕事にも関わることが多くあります。そのため、問題解決能力が低いと、問題に気づかなかったり、適切な対策を取れなかったりすることで、仕事の質や効率が低下したり、後輩や部下に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。問題解決能力が高いと、問題に早期に気づいたり、適切な対策を取ったりすることで、仕事の質や効率を向上させたり、後輩や部下に良い影響を与えたりすることができます。

5位:創造力

創造力とは、新しい価値を生み出す能力です。仕事の先輩には、自分自身の仕事だけでなく、後輩や部下の仕事にもアイデアや提案を提供することが求められます。そのため、創造力が低いと、既存の方法や考え方に固執したり、新しいことに挑戦しなかったりすることで、仕事の成果や成長に限界が出てきたりします。創造力が高いと、既存の方法や考え方にとらわれずに新しいことに挑戦したり、新しい価値を生み出したりすることができます。

4位:リーダーシップ

リーダーシップとは、目標に向かって自分自身や他者を導く能力です。仕事の先輩には、後輩や部下を指導したり、チームを統率したりする役割があります。そのため、リーダーシップが低いと、自分自身や他者に対して明確な目標や方針を示せなかったり、チーム内でのコミュニケーションや協働がうまくいかなかったりする可能性があります。リーダーシップが高いと、自分自身や他者に対して明確な目標や方針を示せたり、チーム内でのコミュニケーションや協働を促進したりすることができます。

3位:対人スキル

対人スキルとは、他者と円滑に関わる能力です。仕事の先輩には、後輩や部下だけでなく、上司やクライアントなど様々な人とコミュニケーションを取る機会があります。そのため、対人スキルが低いと、相手の気持ちや立場を理解できなかったり、信頼関係を築けなかったりする可能性があります。対人スキルが高いと、相手の気持ちや立場を理解できたり、信頼関係を築けたりすることができます。

2位:社会人基礎力

社会人基礎力とは、多様な人々と仕事をしていくうえで必要な基礎的な力です。経済産業省によると、社会人基礎力は「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力と12の能力要素から構成されています。仕事の先輩には、自分自身の仕事だけでなく、後輩や部下の仕事にも関わることが多くあります。そのため、社会人基礎力が低いと、自分の仕事に対する姿勢や能力が不十分だったり、後輩や部下に対する指導やサポートが不適切だったりする可能性があります。社会人基礎力が高いと、自分の仕事に対する姿勢や能力が充実しており、後輩や部下に対する指導やサポートも適切に行えることができます。

1位:専門性

専門性とは、自分の仕事に関する知識や技術のレベルです。仕事の先輩には、自分自身の仕事を高い水準でこなすことはもちろん、後輩や部下に対しても専門的な知識や技術を教えたり、アドバイスしたりする役割があります。そのため、専門性が低いと、自分の仕事に対する信頼や評価が低くなったり、後輩や部下に対しても有益な情報や指導を提供できなかったりする可能性があります。専門性が高いと、自分の仕事に対する信頼や評価が高くなったり、後輩や部下に対しても有益な情報や指導を提供できたりすることができます。

まとめ

今回は40代に突入したおじさんがこっそり気にしている「部下や後輩からの信頼性」についてまとめてみました。
これをキッカケに素直に自分ができていないことを確認して、改善に着手してみることをお薦めします。

おそらく、、、

当てはまるNGポイントが1つでもあれば、裏でこっそり後輩に言われているかもしれませんよ…

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