ストレスだらけの40代…イライラの原因は”他人との比較”にあった

ストレスだらけの40代_イライラの原因は他人との比較にあった日ごろのケア

40代は最もストレスが溜まりやすい年代。慢性的にイライラが続く。そんな悩みを抱える40代以上のおじさんがストレスを溜めすぎるとかなり深刻な問題に陥るケースが想定されます。ストレスの根源となるイライラの原因”他人との比較”の解説と対策を紹介します

日常生活で悩みやストレスを感じている割合が最も高い40代

40代は最もストレスが溜まる時期!おじさんが抱える蔓延したイライラの原因は”他人との比較”を無意識で行っているからにあった01

厚生労働省の「平成22年国民生活基礎調査の概況」によると、40歳以上の男女のうち、日常生活で悩みやストレスを感じている人の割合は46.5%となっています。

性別にみると、男は42.4%、女は50.3%で、女性の方が高くなっています。
年齢階級別にみると、男女ともに「40~49歳」が最も高く、「80歳以上」が最も低くなっています。

つまり、40代はおじさんにとってもおばさんにとってもストレスが多い時期であることが分かります。

40代は家庭環境や仕事などの社会環境下においても、かなり責任を負うケースが増加しやすい時期


特に、男性にとっての負荷は公私ともに増えてくるステップ

例えば、仕事において部下や後輩が増え、マネジメント視点での責任も増えてくる
プロジェクトの責任者になるケースもあれば、管理者や役員などとの調整役にも任命されやすく、人の期待やプレッシャーを全面的に感じる負荷は増加傾向にある年代です

一方で、家庭環境もフェーズが変わりつつある年代
子供がいる家庭であれば、徐々に子育てにおける「金銭面」「教育面」などに悩みを抱えだす人が増えます
未婚の方であれば、「結婚ができる/できない」の不安がより一層大きくなるケースも

同世代がより成功を収めた話やニュースを目にすることも多く、割と「楽しく」「自由に」生活している他者と自分を比較することで、自分の立ち位置や抱えている制約などにストレスが溜まりやすくなる年代と言えるようです

また、容姿についても人それぞれで差が出始めます
「あの人は40代に見えない」「自分はあんな高価な服を身に纏えない」など、自分が他人と比較して遅れをとっていたり、老化していたりすることを実感するシーンは極端に増えていく年代なのかもしれません

おじさんの7つの特徴・そこから見えるストレスの要因

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では、40代以上のおじさんが感じるストレスの要因は何でしょうか。

日経BOOKプラスの記事「『43歳からおじさん』が調査で判明! 「7つの特徴」を大分析」2によると、以下のような特徴が挙げられています。

  1. 許さない:他人に対して厳しく批判的であり、自分に甘い傾向がある
  2. 闘わない:自分の意見や主張を積極的に発信せず、周りに合わせることが多い
  3. 燃えない:仕事や趣味に対する情熱や興味が薄れており、やりがいを感じない
  4. 連(つる)まない:友人や同僚との交流やコミュニケーションが少なく、孤立しがちである
  5. 直さない:自分の体型や健康状態に不満を持ちながらも、改善する努力をしない
  6. 人情派:家族や親戚との関係を大切にし、面倒見が良く優しい一面がある
  7. 庶民派:高級品やブランド品に興味がなく、安くて便利なものを好む

これらの特徴から考えられるストレスの要因としては、以下のようなものが考えられます。

  • 自分と他人との価値観や世代間のギャップによる摩擦や不満
  • 自分の能力や存在意義に対する不安や自信喪失
  • 自分の生活や将来に対する希望や目標がなく、退屈や虚無感を感じる
  • 自分の健康や美容に対する不満やコンプレックス

40代という若者とおじさんのミシン目にいる世代は、他者と自分を比較することで優位な面を感じたり、逆にストレスを作ったりしやすい傾向にあるようです

ストレスは適度な量であれば刺激にもなりますが、過剰になると心身に悪影響を及ぼします。
そのため、ストレスを解消する方法を見つけることは、おじさんの幸せや健康にも重要です。

他人と比較してしまうメカニズムとは

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40代以上が抱えるストレスや不安の一番の要因は”他者との比較”

同世代の人が成功したり幸せそうに見えたりすると、自分と比較して嫉妬したり劣等感を感じたりすることがあります。
これは、自己評価という心理的な要因が関係しています。自己評価とは、自分がどのくらい価値のある人間だと思っているかという自己尊重の度合いです。

そもそも自己評価は、他人との比較によって影響を受けます。
特に、自分と似たような状況や能力を持つ人と比べることで、自分の立ち位置を把握しようとする傾向があります。

これを「類似性の原理」と呼ぶようです。

この類似性の原理によって、同世代の人が成功すると、自分はそれに見合った成果を出せていないと感じてしまいます。

また、同世代の人が幸せそうに見えると、自分はそれに及ばない不幸な人間だと思い込んでしまいます。

このように、他人との比較によって自己評価が低下することで、嫉妬や劣等感が生まれるメカニズムが存在することをまずもって理解したほうがよさそうです。

ネガティブな感情が引き起こす悪影響とその対処

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嫉妬や劣等感はネガティブな感情であり、ストレスや不安を引き起こします。
また、他人の成功や幸せを素直に喜べなくなったり、敵対心や悪口を抱いたりすることで、人間関係にも悪影響を及ぼします。

具体のシーンとしては以下のようなケースが考えられます

昔から付き合いの長い同世代との飲み会が急につまらなくなる

他人の挑戦や成果に文句をつけがち

上司や職場仲間の悪口を見えないところでしやすくなる

自分の失敗を他人や組織・環境のせいにする

人の粗を探しがち

他人を貶めたり、批判ばかりするようなコンテンツを好む傾向に進む

自分だけが特別な制約がかかっていると自己解釈して問題の解決を先送りにする


といった感じです。


そのため、そんな悪影響を表面化しない為にも、周囲や同世代の成功や幸せに嫉妬しないようにすることは、自分の心の平和や健康にも重要なようです。

では、どうすれば同世代の成功や幸せに嫉妬しないようになれるでしょうか。
口では簡単に言えても、実際はなかなか難しそうな問題ではあります。

一つの方法は、「他人と比べる」習慣を「自分と比べる」習慣に変えることです。
つまり、他人の成果や状況ではなく、自分の過去や現在や目標を基準にして自己評価を行うことです。

例えば、「同期が出世したけど、私はまだ昇進していない」と思ったら、「私は昨年よりも仕事のスキルや責任感が向上した」と思い直すことです。

また、「友達が結婚して幸せそうだけど、私はまだ彼氏もいない」と思ったら、「私は今まで色々な経験をして成長したし、これからも素敵な出会いがあるかもしれない」と思い直すことです。

このように、「自分と比べる」習慣を身につけることで、自己評価を安定させることができます。

また、自分の長所や強みを認めることで、自信や満足感を高めることができます。

さらに、「他人と比べる」習慣から解放されることで、他人の成功や幸せを素直に祝福できるようになり、人間関係も良好になります。



同世代の人と比べて嫉妬したり劣等感を感じたりすることは、人間として自然な感情ですが、それにとらわれて自分を責めたり他人を悪く言ったりすることは、自分にも他人にも良くありません。

自分の成長や幸せを基準にして自己評価を行うことで、嫉妬や劣等感から解放されて、ラクになることができます。

他人と比べてしまう自分から脱却する方法 5選

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最後に、他人とどうしても比較してストレスを溜めてしまう自分からの脱却方法を参考までに5つほど紹介しておきます

ただし、あくまで一般的な手法に過ぎないので、最も最適な改善方法は自分の中で因子を潰しにかかる為の方法やルールを導入することが最も有効な手段となる為、以下をベースに「自分にあった」解決方法を見つけに行くことを強くお薦めします

❶自分の長所や強みを認める

自分の長所や強みを認めることで、自己肯定感や自信を高めることができます。
自己肯定感や自信が高い人は、他人と比べる必要性を感じにくくなります。
自分の長所や強みを見つける方法としては、以下のようなものがあります。

  • 自分の良い部分を書き出して整理する
  • 他人から褒められたことや感謝されたことをメモする
  • 自分が得意なことや好きなことに時間を割く
  • 自分の成長や達成したことを振り返る

❷「他人」とではなく「自分」と比べる癖をつける

自分と比べる 他人と比べるのではなく、自分と比べることで、自分の成長や幸せを基準にして自己評価を行うことができます。
自分と比べる方法としては、以下のようなものがあります。

  • 過去の自分と現在の自分を比べてみる
  • 目標や夢に向かっている自分と現状に満足していない自分を比べてみる
  • 自分が理想とする人物や役割に近づいているかどうかをチェックする

❸他人の成功や幸せを素直に祝福する

他人の成功や幸せに嫉妬したり妬んだりするのではなく、素直に祝福したり応援したりすることで、ポジティブな感情を持つことができます。
ポジティブな感情を持つことで、他人と比べるネガティブな感情を減らすことができます。
他人の成功や幸せを素直に祝福する方法としては、以下のようなものがあります。

  • 他人の成功や幸せの背景にある努力や苦労を想像する
  • 他人の成功や幸せから学ぶことや刺激を受けることを考える
  • 他人に対して声に出して祝福したり感謝したりする

❹SNSなどで他人の情報に触れる時間を減らす

SNSなどで他人の情報に触れる時間を減らすことで、他人と比べる機会や誘惑を減らすことができます。
SNSなどで他人の情報に触れる時間を減らす方法としては、以下のようなものがあります。

  • SNSアプリを開けないように設定する
  • SNSアプリ以外のアプリや活動に興味を持つ
  • SNSアプリを見る前に目的や時間制限を決める

❺感謝の気持ちや満足感を持つ 

感謝の気持ちや満足感を持つことで、自分の状況や環境に対してポジティブな評価を行うことができます。
ポジティブな評価を行うことで、他人と比べる必要性や不満を感じにくくなります。
感謝の気持ちや満足感を持つ方法としては、以下のようなものがあります。

  • 自分にとって大切な人や物に感謝の言葉を伝える
  • 自分が持っているものやできることに目を向ける
  • 自分が頑張ったことや楽しかったことを日記に書く

以上です

この時代、具体の手段と言ってもSNSを断つのは中々難儀な面もあるかと思います。
一方で、気持ちの持ち方を含め、何か考え方を1つ、2つ変えていかないと根本の問題が解決しないのも事実

自分が「他者」の情報に向き合った時に、素直に受け止めるだけでなく、6~10秒だけでも少し自分の気持ちや環境を理解して整理する時間をとるだけでも変わってくるかと思います

俗にいうアンガーマネジメントに近い話です

※アンガーマネジメントに関する紹介記事はコチラを参考に!

まとめ

前述のとおり、40代は最もストレスが溜まりやすい年代と位置づけされています

ストレスを溜めたり、ストレスそのままに他者や家族と向き合ったりすることで、思いもよらぬ人間関係の悪化や、孤独感を感じたりすることの負のスパイラルに突入するリスクはそこら中に広がっているのが今の世の中です。

SNSでも余計な発言をして炎上することもあるかもしれません。
会社の中で信頼を失うキッカケを作ってしまうかもしれません。

その積み重ねによって、心も体も壊してしまうリスクが常に付きまとってくるのが、この世代。まさにおじさん世代の最重点ケアポイントかと思われます。

ストレスをゼロにすることはできません。
心身ともにリフレッシュしながら、自分の価値や自分の周囲のありがたさを実感しながら、健やかな生活を意識していきたいものですね

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