Googleの生成AI【Bard】に実施前の旅の感想ブログを先に書いてもらってみた

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今回はGoogleから提供開始となった生成AI【Bard】の精度は一体どの程度のモノなのかを試す良い材料として、今度予定している旅を勝手に予測してブログ記事を書いてもらいました。実際に作成されたその内容がどの程度の粒度のものか。そして、予定している旅を終えた後にここで書かれている内容がどの程度当たっているかを検証してみようという試みです。

生成AI触ってますか?

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OpenAI社のChatGPTを代表して、マイクロソフトのBingAIや画像生成AIなど様々な生成AIの活用ツールが登場してきましたが、実際触ってみて自身の生活や仕事に取り入れていくような準備をしていくことが重要な局面に来ています。

Z世代を中心とした若手世代はある程度新しいテクノロジーや機能に対する反射神経が良い手前、40代以上のビジネスパーソンは中々スッと自身の環境との紐づけに苦戦している人も多いようです。

とはいえ、モノは試しに触っていくのが大切な時代。

自身の好きなことや趣味などと掛け合わせてこの生成AIに触れていくなどが一番手っ取り早いのではないかと思います。

今回は、そんな意味も含めて直近予定している「旅」に絡めてこの生成AIを活用した実験をしてみたいと思います。

Googleの生成AI【Bard】 × 「旅」の実験

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今回は2023年の暮れに日本語対応展開されたGoogleが提供する生成AIチャットである【Bard】を活用して以下の遊びをしてみたいと思います。

■実験テーマ
前提:これから行く予定の旅行で体感するであろう出来事を、生成AIに事前に書いてもらう

検証❶:旅行前の情報だけでも具体的な内容に落としたブログ記事が生成されるか
検証❷:旅行後に自筆する旅ブログの記事内容と比較するとどの程度整合性があるのか

今回の記事では、まだ旅に行く前ではあるので、検証❶の内容紹介までを以下に記載します。

Googleの生成AI Bardを活用して旅ブログの記事を書いてもらう

では、実際にどのような記事ができるものか。

Bardを活用してプロンプト(指示)を入れて記事が生成するまでにこんな感じで対応しました。

❶Bardを立ち上げる

Chromeブラウザで「google 生成AI」などで検索するとBardのページへ行けます
※せっかくなので直リンクも貼っておきます⇒https://bard.google.com/chat

❷サイトトップから規約を踏んで活用画面へ

・サイトトップにて「Bardを試す」をクリック

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・規約をスクロールして読むと「許諾」ボタンが出てくるので押下する

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・「Bradは試験運用中のサービスです」とポップアップが出るので、こちらも読んで「続ける」を押下

・これでBardの活用画面までたどり着きました ※2024年2月時点の遷移です


ここから実際にプロンプトを書いて生成AIとコミュニケーションを図ることが可能です

❸「ここにメッセージを入力してください」にプロンプト(指示)を書き込む

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今回は以下のようなプロンプトを入れてみました(参考までに)

尚、ブログ記事をもっと良く書くためのプロンプトデザインはネットで検索すれば出てくるかと思いますが、今回の実験の目的と少しずれそうなので、ここにはこだわっていません

最低限の指示を以下のように書いてみました

2024年4月にロンドンに13年ぶりの再訪をした私が得られた旅の充実感や個人に対する振り返り、新しい気付きをまとめたブログ記事を書いてほしい

<条件>

・全体で2万文字程度

・PREP法を活用した記事構成にしてほしい

・SEOを考慮して記事内容をリード文からまとめて全て生成してほしい

・SEOを考慮したブログタイトルも併せて作成してほしい

<記事を各上で考慮したい要素>

・現在の年齢40歳

・普段の仕事における立ち位置は13年前は平社員相当で、現在は管理職ポジションに変化

・前回の旅では独身で、今は結婚し子供も二人いる家庭状況

・年収は13年前と比較し2倍以上になっている

・前回同様1人旅

・前回同様2泊3日

・英語の能力は13年前と変わらず初級者レベル

❹プロンプト(指示)を送信

書き込んだプロンプトを「送信」すると、以下のようにブログ記事が生成されました。

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こんな感じで、サクッと目的としていた情報の返しが飛んできました。

個人的にはこの生成AIチャットを活用する上でBardは割とChatGPTやBingAIと比較すると、日本人が使いやすい仕様やUIになっているような感触を持ちました。

と、、、いうよりはGoogleのUIや仕様に慣れ過ぎていて、あまり違和感がいないというのが正しいのかもしれません。

尚、今回の作業としてはこの後に追加で以下のプロンプト(指示)を入れて再送信し、記事内容に厚みを持たせています。

追加したプロンプトはこちら。

・各項目の内容を長くして
・続きを書いて
・記事内の「行動環境」の項目だけ長め書いて



今回は一旦そのような感じで活用してみた結果、どんな記事内容が生成されたかを次項に記載します。

Googleの生成AI Bardを使って作った『ロンドン再訪ブログ記事』

以下がBardが生成したブログ記事内容です
(ほんの一部だけ最低限読みやすいように自己添削しましたが99%はそのままです)

■Bardが生成した旅ブログ記事(テーマ:13年ぶりのロンドン再訪)

13年ぶりのロンドン再訪、街の変化と変わらない魅力

■変化と変わらない魅力

40歳になった私は2024年4月に13年ぶりにロンドンを再訪しました。前回は独身で平社員だった私が、結婚して子供2人の父親となり、管理職として働く中で訪れた今回のロンドンは、街並み、行動環境、そして自分自身の心境においても様々な変化と変わらない魅力を感じさせてくれました。

<街並み>

新旧が融合した街並み:高層ビルが立ち並ぶ一方で、歴史的な建造物も大切に守られている
前回訪れた2011年頃は、ロンドンといえば歴史的な建造物が立ち並ぶ街というイメージが強かったのですが、今回再訪してみると、街の景色は大きく変化していました。特に目立ったのが、高層ビルの増加です。テムズ川沿いには、シャードやウォーキートーキーなど、モダンなデザインの高層ビルが数多く立ち並んでいました。しかし、一方で、ウェストミンスター寺院やバッキンガム宮殿など、歴史的な建造物は変わらず大切に守られており、新旧が融合した独特な街並みを形成していました。

交通網の発達:地下鉄やバスに加え、レンタサイクルやシェアサイクルが普及
交通網も大きく進化していました。地下鉄やバスは路線がさらに充実し、より便利になりました。また、レンタサイクルやシェアサイクルが普及し、街を気軽に移動できるようになりました。実際に私もレンタサイクルを利用して、ロンドン塔やタワーブリッジなど、テムズ川沿いの観光スポットを巡りました。

キャッシュレス化の進展:ほとんどのお店でクレジットカードや電子マネーが使える
キャッシュレス化も進展していました。前回は現金が必要不可欠だったのですが、今回ほとんどのお店でクレジットカードや電子マネーが使えるようになっていました。これは、ロンドンが国際都市として発展している証だと感じました。

<行動環境>

スマートフォンの普及:観光情報収集や移動手段の予約など、あらゆる場面でスマホが活躍
スマートフォンの普及も行動環境の変化に大きく影響していました。観光情報収集やレストランの予約など、あらゆる場面でスマホが活躍しました。私も、Google Mapsで現在地を確認したり、TripAdvisorで観光スポットの口コミを調べたりと、スマホをフル活用しました。

多様化する食文化:様々な国の料理を楽しめるレストランが増えている
ロンドンは多様な文化が共存する街です。その影響もあり、様々な国の料理を楽しめるレストランが増えていました。前回はイギリス料理しか食べなかったのですが、今回様々な国の料理を味わうことができました。特に印象的だったのは、タイ料理とベトナム料理です。本場の味と遜色ないクオリティで、とても美味しかったです。

グローバル化:街を歩く人々の多様性が増し、英語がより重要になっている
街を歩く人々の多様性も増していました。様々な国籍の人々がロンドンで生活しており、英語がより重要なコミュニケーションツールとなっていると感じました。実際に私も、道を尋ねたり、店員とコミュニケーションを取ったりする場面で、英語力の重要性を改めて実感しました。

<自分自身>

仕事への責任感の増加:管理職として部下を預かる責任感を感じ、より一層仕事に励む気持ちが強くなった
13年前と比べて、私の仕事への責任感は大きく増していました。前回は平社員でしたが、現在は管理職として部下を預かっています。その責任感から、より一層仕事に励む気持ちが強くなりました。ロンドンという国際都市で働く人々の姿を見て、自分もさらに努力しなければいけないと感じました。

家族への感謝の気持ち:家族のために働きたいという気持ちが強くなった
結婚して子供2人の父親となったことで、家族への感謝の気持ちが強くなりました。ロンドン滞在中は、家族との思い出の写真を眺めながら、家族のために働きたいという気持ちが何度も湧き上がりました。

人生における時間の大切さ:限られた時間を有効活用したいという気持ちが強くなった
40歳という年齢を迎え、人生における時間の大切さを改めて実感しました。限られた時間を有効活用し、充実した人生を送りたいという気持ちが強くなりました。

■具体的なエピソード

<行動環境>

  1. スマホを活用した情報収集と予約

前回訪れた2011年頃は、観光情報収集といえばガイドブックや現地での聞き込みが主流でした。しかし、今回再訪してみると、情報収集はほとんどスマホで行うようになっていました。具体的には、以下のような場面でスマホを活用しました。

ロンドン塔の観光情報収集:公式サイトで営業時間や休館日を確認し、事前にオンラインチケットを購入することで、スムーズに入場できました。
レストランの予約:TripAdvisorで口コミを調べ、希望に合ったレストランを予約しました。
地下鉄の路線検索:Google Mapsで現在地から目的地のルートを検索し、スムーズに移動できました。
翻訳アプリの活用:英語が分からない場面で、翻訳アプリを使って店員とコミュニケーションを取ることができました。
このように、スマホを活用することで、情報収集や予約を効率的に行うことができ、限られた時間を有効活用することができました。

  1. 発達した交通網

ロンドンは地下鉄、バス、電車、タクシーなど、交通網が発達しています。今回私は、地下鉄とバスを主に利用しました。

地下鉄:ロンドン地下鉄は路線網が広く、市内各地へアクセスしやすいです。また、オイスターカードというICカードを使えば、スムーズに改札を通過できます。
バス:バスは地下鉄よりも細かい場所まで行くことができます。また、2階建てバスに乗ってロンドンの街並みを眺めるのもおすすめです。
これらの交通機関をうまく利用することで、効率的に観光スポットを巡ることができました。

  1. 多様化する食文化

ロンドンは多様な文化が共存する街です。その影響もあり、様々な国の料理を楽しめるレストランが増えています。前回はイギリス料理しか食べなかったのですが、今回様々な国の料理を味わうことができました。

タイ料理:本場の味と遜色ないクオリティで、とても美味しかったです。特に、パッタイとトムヤムクンがおすすめです。
ベトナム料理:フォーやバインミーなど、ヘルシーで食べやすいベトナム料理は、女性に人気です。
インド料理:カレーやタンドリーチキンなど、スパイスの効いたインド料理は、ロンドンで人気のある料理の一つです。
これらのレストランは、いずれも活気があり、多国籍な雰囲気を味わうことができます。

  1. グローバル化

街を歩く人々の多様性も増していました。様々な国籍の人々がロンドンで生活しており、英語がより重要なコミュニケーションツールとなっていると感じました。実際に私も、道を尋ねたり、店員とコミュニケーションを取ったりする場面で、英語力の重要性を改めて実感しました。

<具体的なエピソード>

ピカデリーサーカスで道を尋ねたとき、相手は日本語を話せない外国人でしたが、英語で丁寧に教えてくれました。
レストランで注文する際、店員は英語でしか話せませんでしたが、ジェスチャーなどを交えながら何とかコミュニケーションを取ることができました。
ホテルのフロントでチェックインする際、英語でスムーズに手続きを行うことができました。
これらの経験を通して、英語力の重要性を改めて実感しました。今後も、英語力を向上させて、海外旅行をより楽しむことができるようにしていきたいです。

<まとめ>

このように、ロンドンの行動環境は13年前と比べて大きく変化していました。これらの変化は、ロンドンが国際都市として発展している証だと感じました。今後も、ロンドンを訪れる際には、これらの変化を理解し、積極的に新しいことに挑戦していきたいです。

■気づきと今後の活かし方

<変化を受け入れること>

13年ぶりにロンドンを訪れて、街並み、行動環境、そして自分自身の心境においても様々な変化を感じました。これらの変化を受け入れ、新しいことに積極的に挑戦していくことが大切だと感じました。

具体的には

新しい技術やサービスに積極的に触れる
異なる価値観を持つ人々と積極的に交流する
自分の殻を破って、新しいことに挑戦する
多様性を尊重すること

様々な人種、文化、価値観が共存するロンドンで、多様性を尊重することの大切さを改めて認識しました。今後仕事やプライベートにおいても、異なる価値観を持つ人々と積極的に交流し、視野を広げていきたいです。

異なる意見や考えを尊重する
自分の価値観を押し付けない
多様な文化や価値観を学ぶ
時間の使い方

限られた時間を有効活用し、充実した人生を送るために、仕事とプライベートのバランスをしっかりと取っていくことが重要だと感じました。今後も、仕事に集中するだけでなく、家族との時間も大切にしながら、充実した人生を送っていきたいです。

仕事とプライベートの時間を明確に分ける
休暇をしっかりと取る
家族や友人との時間を大切にする

13年ぶりのロンドン再訪は、私にとって非常に貴重な経験となりました。変化を受け入れ、多様性を尊重し、時間を大切にして、これからも充実した人生を送っていきたいと思います。


まだ行っていない旅ブログの記事をある程度の情報で割と具体性を持って書いてくれました。
プロンプトの中身によっては些末な記事になる可能性はあるものの、今回の簡易的な自分自身の再訪前、再訪後の情報を加味して記事を書いてくれるあたりは万能ですよね。

むしろ、、道を尋ねたり、レストランで注文したり、ピカデリーサービスを訪れるなど、ある程度可能性の高いシーンを具体性を持たせるために書いてくれているあたりは、一つ面白いポイント化と思います。

一度訪れた街への再訪なので、年数が経過して体感したり、与えられるであろう”気づき”を先読みして書いてくれるあたり、ある意味当たっているかどうかを検証するのが楽しみな内容と言えます。

まとめ

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今回はGoogleの生成AI Bardを活用して、まだ行っていない旅を先読みしたブログ記事を書いてもらったらどんなものか、をテーマに紹介させていただきました。

実際にAIが作成する記事の濃度を理解するとともに、まだまだプロンプトデザイン(指示の出し方)によっては内容をよくすることができそうだなという実感です。

しかも割と手軽に。

おそらく、旅行の行先の工程や航空機・乗り継ぎ情報等なども足していくと、より現実感に近いブログ記事になっていくだろうと思います。

前述のとおり、実験の目的❷の旅行後の自筆の旅ブログ記事を書いてみた際の添削結果は別途まとめて紹介しようと思います。

今後のブログ活動の為にも、生成AIでは事前に予測できないような、リアルでしか体験しないと書けない情報とは何か。
そんなところを見つけに行けたらなと思ってます。

生成AIは爆速のスピードで精度も進化しますし、別のサービスを使えば別の内容やまとめ方となるので、こうやって自分自身の生活シーンにかけ合わせて色々と試し始めることをお薦めします。

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