今回は40代男性がバイブルとして選定するビジネス書とは何か?
ベスト10の紹介と共に、40代男性の読書事情を紹介します。
名著に改めて向き合うことで、若手時代では感じ取れなかった知識の向上や、自身の考えの変化を感じ取れるかもしれません。
40代男性の読書事情
ビジネスパーソンにとって、仕事や人生に役立つ知識やスキルを身に付けるために、ビジネス書を読むことは重要です。
しかし、現代社会ではyoutubeをはじめとする動画サイトや、Web検索によって得られる要約された情報の網羅性の高さによって、書籍を読む数は圧倒的に変化しています。
では、仕事や家庭で責任が重くなり、自分のキャリアや人生について考える機会が増える40代男性の本を読む習慣や頻度は実際のところどうなっているか。
また、年代や役職によって違いがあるか。
20~50代の男性400名を対象にしたアンケート調査や企業による出版市場規模の発表などを基にした直近の傾向を確認していければと思います。
40代男性はビジネス書をよく読む世代
まず、本を読む頻度について。
アンケート調査(参考サイトはこちら)によると、全体では「月に1~2冊」程ビジネス書を読むと答えた人が46%と最多でした。
年代別では、「月に1~2冊以上」読む人が最も多かったのは20代(77%)で、30代(69%)、40代(60%)、50代(59%)と続きました。 この結果から、若い世代ほどビジネス書をよく読む傾向にあることがわかります。
しかし、40代男性も60%と高い割合でビジネス書を読んでおり、年齢を過ぎても自己成長やスキルアップを目指していることが伺えます。
40代男性は紙と電子の併用派が多い
次に、紙の本と電子書籍の利用状況について見てみましょう。
同様のアンケート調査によると、
全体では「紙の本のみ」が53.2%、「どちらも利用する」と答えた人が39.9%でした。
年代別では、20代と30代のユーザーの半数以上が「どちらも利用する」と回答し、「紙の本のみ」を上回りました。
一方、40代と50代のユーザーは「紙の本のみ」が「どちらも利用する」よりも多くなりました。
年齢的には紙の書籍を中心に育ってきた世代である点や、老眼などによりスマホや電子デバイスで本を読むのも一苦労である人もいることから、このような結果が出たことと推測されます。
しかし、一方で40代男性の「どちらも利用する」の割合は31%と全体平均よりも高く、紙と電子の併用派が多いことがわかります。
では、なぜ40代男性は紙と電子の併用派が多いのでしょうか?
紙の本を利用する理由としては、以下が上位でした。
⇒「紙の本での読書に慣れているから」(57.1%)
⇒「所有感があるから」(49.4%)
一方、電子書籍を利用する理由としては、以下が上位となっています
⇒「収納に困らず保管がしやすいから」(58.4%)
⇒「何冊でも持てて、持ち運びにこまらないから」(51.6%)
このように、紙の本と電子書籍はそれぞれにメリットとデメリットがあり、40代男性はその特性に応じて使い分けていると考えられます。
40代男性はビジネス書のジャンルを紙と電子で使い分けている
では、紙と電子の併用派の40代男性は、どのような基準で紙の本と電子書籍を使い分けているのでしょうか?
こちらも同様の調査によると「読む本のジャンルを紙の本と電子書籍で使い分けているから」(43.1%)が最多となりました。
また、よく読むジャンルにおいては、
紙の本⇒ 「趣味・実用」が71.4%で1位
電子書籍⇒「漫画」が77.0%で1位
となっています。
以上のように、40代男性の読書習慣と紙と電子の使い分け具合を見る限り、まだまだ読書という行動についてはニーズがあり、ペースは落ちているものの、情報収集においてのある一定の有効性を40代男性は担保しているのかもしれません。
特に社会人歴の長い40代男性はビジネス書による学びの機会をしっかりキープしている人も割と多く、紙と電子の併用派が多いことがわかりました。
また、紙の本と電子書籍はそれぞれにメリットとデメリットがあり、書籍のジャンルによって使い分けていることも傾向として出ているようです。
自分に合った読書スタイルでビジネス書を読んでスキルアップを目指していきたいものですね。
40代男性が仕事のバイブルとして選定するビジネス書 ベスト10
仕事や家庭で責任が重くなり、自分のキャリアや人生について考える機会が増える40代。
そんな時に役立つ一つのツールが、ビジネス書です。
ビジネス書には、仕事のスキルや知識、考え方や行動、人間関係やコミュニケーションなど、さまざまなテーマが取り上げられています。
またビジネス書を読むことで、自分の仕事や人生に対する視野を広げることができます。
しかし、ビジネス本は数多く出版されており、どれを読むべきか迷ってしまうこともあります。
そこで、この記事では、様々なサイトで紹介されている記事を基に、筆者独自の視点を折り込んだ上で40代を迎えた男性が仕事のバイブルとして選定すべきビジネス書 ベスト10を紹介します。
それぞれの本に対する選定理由も併せて説明します。
この記事を参考にして、自分に合ったビジネス本を見つけてください。
10位:『7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー著)
この本はビジネスマンの登竜門ともいえる一冊。
世界中で2,500万部以上売れたベストセラーです。
人生の目標を達成するために必要な7つの習慣を紹介しています。
7つの習慣とは、以下の通りです。
習慣1:主体性を発揮する
習慣2:終わりを思い描いて始める
習慣3:最優先事項を優先する
習慣4:Win-Winを考える
習慣5:まず理解に徹し、そして理解される
習慣6:シナジーを創造する
習慣7:刃を研ぐ
この本を読むことで、自分の価値観や目標を明確にし、効果的に行動することができます。
また、他人との関係を良好に保ち、協力的に仕事を進めることができます。
40代男性にとっては改めて自分が死を迎えた瞬間、どうあって欲しいかを考える意味で再読するべき一本となります。
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9位:『人を動かす』(デール・カーネギー著)
この本は、1936年に出版されて以来、世界で1億5,000万部以上売れた名著です。
人間関係の基本となる原則や、人に影響力を与える方法を紹介しています。
例えば、以下のような内容があります。
・人の名前を覚えて呼ぶ
・人の話に興味を持って聞く
・人の気持ちを尊重する
・人の長所を誉める
・人の自尊心を傷つけない
この本を読むことで、人とのコミュニケーションのスキルを向上させることができます。
また、人に好かれたり、信頼されたり、協力してもらったりすることができます。
人間関係に悩んだり、人を動かしたりすることが多い40代の男性には改めて理解をしておくべき情報が詰まっている一冊と言えます。
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8位:『伝える力』(池上彰著)
この本は、ジャーナリストとして活躍する池上彰氏が、自身の経験やノウハウをもとに、伝える力の重要性やコツを説明しています。
この本では、以下のような内容が書かれています。
・伝える力とは何か
・伝える力を高めるための3つのポイント
・伝える力を活かすための4つのステップ
・伝える力を鍛えるための練習法
この本を読むことで、自分の考えや意見を分かりやすく伝えることができます。
また、相手の反応や理解度を見極めることができます。
プレゼンテーションやミーティングなどで伝える機会が多い40代男性が自身の部下や後輩にも伝承していくべき要素が詰まった一冊です。
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7位:『マーケット感覚を身につけよう』(ちきりん著)
この本はマーケット感覚とは何か、どうやって身につけるか、どうやって活かすかを解説しています。以下のような内容が書かれています。
・マーケット感覚とは何か
・マーケット感覚を身につけるための5つのポイント
・マーケット感覚を活かすための3つのコツ
・マーケット感覚を鍛えるための実践例
この本を読むことで、自分のビジネスや仕事において、市場のニーズや動向を敏感に察知することができます。
また、自分の商品やサービスを差別化し、競争力を高めることができます。
事業企画や事業管理、マーケティング領域を担当するビジネスマンをはじめ、相対的にビジネスの成果を上げたい40代の男性におすすめです。
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6位:『人は聞き方が9割』(永松茂久著)
この本ではコミュニケーションの専門家である永松茂久氏が、人の話を聞く力の重要性やコツを紹介しています。
この本では、以下のような内容が書かれています。
・人の話を聞く力とは何か
・人の話を聞く力を高めるための4つのポイント
・人の話を聞く力を活かすための5つのテクニック
・人の話を聞く力を鍛えるための習慣
この本を読むことで、相手の話に耳を傾けることができます。
また、相手の気持ちや考えを理解し、共感や信頼を築くことができます。
人とのコミュニケーションに自信が未だに持てない40代男性におすすめの一冊です。
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5位:『ゼロ秒思考』(赤羽雄二著)
この本ではゼロ秒思考というメソッドを提案しています。
ゼロ秒思考とは、考える前に行動することです。
この本では、以下のような内容が書かれています。
・ゼロ秒思考とは何か
・ゼロ秒思考を実践するための3つのポイント
・ゼロ秒思考を活かすための4つのコツ
・ゼロ秒思考を継続するためのモチベーション
この本を読むことで、自分の直感や感覚に従って行動することができます。
また、行動することでフィードバックや学びを得ることができます。
保守的思考で考えすぎて行動できない40代男性にとっては耳が痛い話ではありますが、自身のビジネススタイルの改革を考えたい人にとっては重要な一冊と言えます。
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4位:『仕事は楽しいかね?』(デイル・ドーテン著)
仕事とは何なのか、成功には何が必要なのかを改めて考えさせてくれる物語調のビジネス本。
この本では、以下のような内容があります。
・仕事の楽しさとは何か
・仕事を楽しくするための5つのステージ
・仕事を楽しくするための6つのレベル
・仕事を楽しくするためのツールやテクニック
この本を読むことで、自分の仕事に対する目的や意義を見つけることができます。
また、自分の仕事を整理し、優先順位をつけ、計画を立て、実行することができます。
40代男性にとっては仕事にやりがいを見いだせていない人や、マンネリ化した日常から脱出したいと思う人におススメの一冊となります。
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3位:『ハイパフォーマンス・ハビット』(ブレンダン・バーチャード著)
この本は、世界的なパフォーマンスコーチであるブレンダン・バーチャード氏が、自身の研究や実践に基づいて、ハイパフォーマンスとは何か、どうやって達成するかを解説しています。
この本では、以下のような内容が書かれています。
・ハイパフォーマンスとは何か
・ハイパフォーマンスを達成するための6つのハビット
・ハイパフォーマンスを達成するための3つのスキル
・ハイパフォーマンスを達成するための自己評価法
この本を読むことで、自分の能力や潜在力を最大限に発揮することができます。
また、自分のパフォーマンスを客観的に測り、改善することができます。
年齢的にリアルな他者評価を十二分に受けがたい環境にいる人や、自分の成果や評価を高めたい40代男性が改めてこの本を読み込むことで”今”現在の自分が理解できるような一冊とも言えます。
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※本書は洋書なのでkindle版で翻訳機能を活かしながら読むことをおススメします
2位:『マインドセット』(キャロル・S・ドゥエック著)
この本は、心理学者であるキャロル・S・ドゥエック氏が、自身の研究に基づいて「マインドセット」とは何か、どうやって変えるかを説明しています。
マインドセットとは、自分の能力や性格に対する考え方のことです。
この本では、以下のような内容が書かれています。
・マインドセットとは何か
・マインドセットには2種類ある
・マインドセットは変えることができる
・マインドセットを変えるための4つのステップ
この本を読むことで、自分のマインドセットを見つけることができます。
また、自分のマインドセットを成長型に変えることができます。
成長型のマインドセットとは、自分の能力や性格は固定されていないと考えることです。
年齢の壁を感じず、この先も自分の可能性を広げたいと考える40代男性には最適な一冊と言えます。
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1位:『イシューからはじめよ』(安宅和人著)
この本は、東大やマッキンゼー、ヤフーなどでご活躍された情報学者/脳科学者である安宅和人氏が、自身の経験や知識をもとに、イシューとは何か、どうやって見つけるか、どうやって解決するかを教えてくれます。
この本では、以下のような内容が書かれています。
・イシューとは何か
・イシューを見つけるための3つのポイント
・イシューを解決するための4つのプロセス
・イシューを解決するためのツールやテクニック
この本を読むことで、生産性の高低差を生む、問題を解く前に、問題の「見極め」をしているかどうかの考え方など、自分の仕事やビジネスにおいて、本当に重要なことを見極めることができます。
この本を読むとバリューの質を高めるためにイシュー度を上げ、且つストーリーラインをしっかり立てて論理的で効果的な解決策を提案することができます。
40代男性のように責任ある仕事が増え、より自身の仕事の仕方や思考のプロセスを一段上げたい方が今一度読むべき一冊と言えます。
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まとめ
今回は40代男性の昨今の読書事情と共に、ビジネスにおいて40代男性のバイブルともなりうる必読本を10冊ほど紹介しました。
便宜上ベスト10という形で表現をしていますが、この10冊どれもが1位に推薦させていただいてもいい名著と考えていただければと思っています。
今回はあくまで、40代に突入した男性が改めて読むべき本という位置づけで並べてみた次第です。
また、当然ながらこの10冊以外にも40代を迎えた今だからこそ再読するべき書籍は沢山あります。
kindleのような電子書籍で移動中にスマートに読むのも良し。
本棚から引っ張り出して、自身が影響を受けた一冊を再読してみるのも良し。
新刊のビジネス書から、新しいアイデアやスキル・技術の理解を得てみるのも、また良しかと思います。
ぜひ、この先もネットや動画サイト以外の文字情報のシャワーを浴びて向上心を担保していきましょう。
了