【例文解説付】若者に意味が伝わらない…「おじさん世代」が使ううざいビジネス用語

BunBunBun_【例文解説付】若者に意味が伝わらない「おじさん世代」が使ううざいビジネス用語スキルアップとキャリア

今回は40代以上のおじさんたちが使う若手世代にとって伝わりにくく、うざいと思われる言葉遣いやビジネス用語をまとめます。若者が理解できない用語の例文解説を見ながら実際の仕事のシーンでご自身がどれだけ無意識に発してしまっているかをチェックして、これからの時代に適切な言葉へ変換することでコミュニケーションの質を改善していきましょう。

若手メンバーが理解できないおじさんたちが使うビジネス用語とは

BunBunBun-business-terms-01

おじさんたちが使うよくわからないビジネス用語。
発信している本人からすると当たり前の言葉であっても、現在の若者世代からすると「???」が並ぶほど意味の分からない言葉が世の中に溢れているようです。

仕事の会議でとっさに出てくる言葉。
チャットやメールで伝える指示。
資料に込められたメッセージ。

様々なシーンにこういった「おじさん用語」を誤って使ってしまう状況が存在します。

ただでさえ、仕事で出てくる用語は横文字が多かったり、専門性のある用語が使われがちな中で、言い換えれば何でもない話でも、逆にわかりやすく使っているつもりの「おじさん用語」が被さってくると、猶更ちんぷんかんぷんな状況が発生しているようです。

もちろん、素直に「それってどういう意味ですか?」と聞いてもらえばそれでいいのですが…。

若者世代はおじさん達のプライドを意外と気にしてくれています。
気を使ってくれています。
なので…わからないまま指示を受けたり…、わからない会議の内容を放置したり…。

そんなリスクを孕んでいる現代のビジネスシーン。

些細なことでミスコミュニケーションを生む前に、代表的な「おじさん用語」を理解して、若者世代にも伝わるような言葉に変換して伝えられるような工夫が求められてきます。

今回は、そんなおじさん達がよく使う中でも、若者世代が理解しずらい用語「ベスト20」を紹介していきます。
自身がよく使う用語がどれだけ存在するか、しっかりチェックして日常の業務に活かしていくかを考えてみるだけでも一歩前に進めるはずです。

若者が理解できない「おじさん用語」ベスト20

BunBunBun-business-terms-02

若者が理解できないおじさん用語

独断と偏見ではありますが、上位から伝わりにくいものを並べてみました。

また、この用語をせめて言い換えるとどんな言葉が当てはまりそうかについても参考までに記載してみていますので、「自分がよく使っているな…」という用語については明日から変換して話してみるといいかもしれません。

また1~10位までのそれぞれの用語の紹介と言葉の成り立ちを解説しています。

そして最後に、ベスト20の用語リスト一覧と変換用語をまとめていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

<若者が理解できない「おじさん用語」ベスト20>

BunBunBun-business-terms-03

第1位:エイヤ

<例>
大丈夫。正解がない話だから、エイヤで決めてもらっていいよ

エイヤは、「だいたい」「ざっくり」「力技で」「簡単に短時間で」などの意味で使われます。この言葉は、「エイッ、ヤー!」という武道の気合い表現から派生したとされています。おじさん世代は、この言葉を使って物事を大雑把に済ませたり、思い切って行動したりすることを表現します。

よく、ロジックが伴わない提案やアイデアの際に「エイヤで準備した提案」など、使うケースがあるかと思います。

エイヤは、おじさん世代にとっては便利な言葉ですが、若者世代にとってはあまり使い勝手が良くないかもしれません。なぜなら、エイヤはあまり正確さや丁寧さを重視しない言葉だからです。若者世代は、より具体的で明確で細かい言葉を好む傾向があります。

そもそも用語を知らない若者に「エイヤでやっといて」といった終いには、意味がわからずコンフューズ状態に陥りそうな危険を孕んでいる言葉と言えます。

この「エイヤ」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・大体
・適当
・ガッツで
・さくっと

第2位:ロハ

<例>
今回のトライアル期間中は、この機能はロハでご利用いただけます。

ロハは、「無料」の意味で使われます。
この言葉は、「ローマ字で書くと0円に見える」という発想から生まれたとされています。

筆者も中々このワードを聞く機会は多くないですが、割と年齢層の高い世代であれば無意識に活用しているケースもゼロではないようです。

一般的に歯この言葉を使って、タダで手に入れたものやサービスを表現します。

この「ロハ」はあまり一般的ではなく、知らない人には分かりづらい言葉の代表格とも言えます。
若者世代は、より直接的でわかりやすい言葉を好む傾向もあるのでわざわざこの用語を選択する必要は特にないことを感じ取るに違いない危険なワードと言えるかもしれません。

この「ロハ」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・タダ
・無料
・オマケ
・サービス

第3位:ツーカー

<例>
あの営業とは何年も一緒に仕事しているから、ツーカーの仲だよ。

ツーカーは、「気心が知れた2人の間柄」の意味で使われます。
この言葉は、「2人で話す」という意味の英語の「two talker」から派生したとされています。

おじさん世代は、この言葉を使って、仲の良い同僚や友人を表現します。
また、ある企業と企業が親密であるケースなどもこの言葉を使って例えたりします。

この言葉もまた一般的に活用されるケースが低い面もあり、若者たちが理解に苦しむ可能性が高いものと捉えたほうがいいかと思われます。

この「ツーカー」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・相性ばっちり
・分かり合える
・いいコンビ
・気心が知れている

第4位:よしなに

<例>
細かいところは君に任せるから、全体の流れを見ながらよしなに調整してくれ。

よしなには、「よろしく」「良いように」「適切に」などの意味で使われます。
この言葉は、古くから使われている敬語の一種で、相手に任せるという気持ちを表します。

おじさん世代は、この言葉を使って、物事の処理や対応を依頼したり、感謝したりすることを表現します。

「よしなにやっといて!」という形で使ってしまいがちな用語です。

余談ですが、「エイヤで!」「よしなに!」とか、こう書き並べてみると本当に曖昧用語が多いのがおじさん用語の特徴かもしれません…。

この「よしなに」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・うまいこと
・よろしく
・任せるよ
・適当に

第5位:全員野球

<例>
個人の成績も大事だけど、今月はチーム目標が優先だ。全員野球で達成しよう!

全員野球は、「チーム全員が一丸となって取り組む」の意味で使われます。
この言葉は、野球の用語で、ベンチ入りした選手全員が試合に出場することを指します。

おじさん世代は、この言葉を使って、仕事やプロジェクトなどでチームワークや協力を重視することを表現します。

おじさん世代にとってはモチベーションの高い言葉ですが、もはや昔と異なり誰もが野球を見るのが当たり前の時代ではない現在の若者世代にとってはあまりピンとこない言葉なのかもしれません。

また、”個性”を大切にしていく教育を受けてきた若者世代にとって、チーム全員が一丸となって気合で乗り切ろうというようなシーンや大切さを理解できない場合もあるかもしれません。

この「全員野球」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・チームワーク
・協力プレイ
・団結力

第6位:ペライチ

<例>
まずは簡単な説明をペライチで作成して、クライアントに提案してみよう。

ペライチは、「紙1枚だけのもの」の意味で使われます。
この言葉は、「ペラペラの一枚」という意味の英語の「paper one sheet」から派生したとされています。

おじさん世代は、この言葉を使って、シンプルで簡潔な資料やプレゼンテーションを表現します。

「明日までにこの話をペライチでいいから作っておいて!」といったケースで使う場合が多いかと思います。

「ペライチ」は紙の資料を扱うことが根源となったであろう用語であり、デジタルネイティブ世代の若者たちにはあまりピンとこない用語となってしまう可能性があります。
いくらPowerPointのスライド1枚を指したとしても、言葉だけでは安易に想像がつかないようです。

この「ペライチ」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・1枚/1スライド
・シンプル
・簡潔
・コンパクト

第7位:正直ベース

<例>
正直ベースで言うと、現在の進捗は計画よりも少し遅れており、追加のリソースが必要です。

正直ベースは、「実のところ」「正直に申し上げると」の意味で使われます。

ベースって一体何なんでしょうね…笑。
調べてみると…この言葉は、「正直な話」という意味の英語の「honest talk」から派生したとされています。(派生についてはいまいち理解できなかったですが…)

おじさん世代は、この言葉を使って、本音や事実を伝えることを表現します。

「正直ベースに話してみてよ」といった感じで使うことが多いかと思います。
また、この言葉が意外と伝わりにくいことすら想像できない面はあります。

そもそも若手メンバーと本音で話す関係性を作れていない中でこの言葉を使ってしまうと、何となく意味自体は理解できても逆に恐怖を与える結果になるかもしれません。

この「正直ベース」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・正直言って
・本音で言うと
・素直に

第8位:テレコ

<例>
この資料、ページがテレコになっているので、正しい順番に直しておいてください。

テレコは、「互い違い」の意味で使われます。
この言葉は、「テレコ織り」という縞模様の布から派生したとされています。

おじさん世代は、この言葉を使って、交互や交代などの状態や方法を表現します。

「この資料の数字が一部テレコになってるから修正しておいてください」といった形で活用するシーンがあるかと思います。

より具体的で明確な言葉を好む傾向若者世代にとって、こちらも聞きなれない一般的には使わない用語となる為、より確実に伝わるワードをチョイスする必要が出てきます。

この「テレコ」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・逆
・交互
・反対
・交代

第9位:あいみつ

<例>
今回のシステム開発について、3社にあいみつを取って、最もコストパフォーマンスが良いところに発注しよう。

あいみつは、「相見積もり」の意味で使われます。
この言葉は、「あんことみつを混ぜる」という意味の和菓子の「あいみつ」から派生したとされています。

おじさん世代は、この言葉を使って、複数の業者や商品を比較することを表現します。

「あいみつ取っておいて!」と指示を出す際に使ったりするのが代表的かと思います。

そもそも「相見積もり」自体の意味を理解していない可能性があり、こちらについても丁寧に直接的に伝えていくことで、言葉を理解しないまま全く違う行動を起こされてしまうリスクを回避する必要があります。

この「あいみつ」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・比較見積もり
・複数見積もり
・競合見積もり

第10位:突貫工事

<例>
製品の不具合対応が必要だが、時間がないため突貫工事でパッチを当てることになる。

突貫工事は、「一気に物事を進めること」の意味でスピード最優先の作業等をすることを指します。
この言葉は、「時間や資材が不足している状況で急ピッチで工事を行うこと」を指す建設業界の用語から派生したとされています。

おじさん世代は、この言葉を使って、仕事やプロジェクトなどでスピードや緊急性を重視することを表現します。

突貫で工事すること自体、品質や安全性を犠牲にするイメージがある言葉に伝わり、煩雑な対応をされてしまうリスクが潜んでいる用語とも言えます。

この「突貫工事」を現代風に伝わりやすく言い換えるとしたら、以下のような言葉が候補です。

<変換用語例>

・急ピッチ
・スピード重視
・強行

以上が、1位~10位までの用語の紹介となります。

また、これだけではなく以下のように11位~20位までの用語についても、比較的理解をしにくい言葉が複数並んでいるかと思います。

■若者が理解できない「おじさん用語」ベスト20

順位    用語            言い換えると…(あくまで一例です)            
1エイヤ大体・適当・ガッツで・さくっと 
2ロハタダ・オマケ・サービス
3ツーカー相性バッチリ・仲良し・コンビ
4よしなに頼むね・任せるよ・適当に
5全員野球チームワーク・協力プレイ・団結力
6ペライチシンプル・簡潔・コンパクト
7正直ベース正直言って・本音で言うと・率直に
8テレコ交互・交代・順番
9あいみつ比較見積もり・複数見積もり・競合見積もり
10突貫工事急ピッチ・強行・焦り
11ダマでやる勝手にやる・無断でやる・独断でやる
12ガラガラポンリセット・リスタート・やり直し
13ボールを持つ担当する・リードする・引き受ける
14握る獲得する・理解する・掴む
15建て付けコネ・仲良し度・相性
16数字を丸める切り捨てる・四捨五入する・整える
17ポンチ絵図表・イメージ図・スケッチ
18ガッチャンコ統合する・合併する・ミックスする
19タタキ台下書き・ドラフト・初稿
20交通整理整理する・整頓する・スケジュール調整

意外と伝わりにくい「ガラガラポン」「ボールを持つ」「数字を丸める」「タタキ台」…

テレビを見なかったり、家族や親族の付き合いが減ってきている現代社会の若者世代は、こういった上の世代が使っている用語に日常的に触れる機会が少ないが故にこういった活用する言葉の差分が発生するものと思われます。

知らないの乱立は、ただのストレス。そんな状況であると理解して今後に臨む必要はありそうですね。
用語の変換例を参考に、自分なりの言葉の使い方を今後工夫していく必要がありそうです。

用語の変換で時代に合わせたコミュニケーションを

BunBunBun-business-terms-04

今回は、若者世代が理解に苦しむビジネスシーンでの「おじさん用語」のベスト20を紹介しました。
改めて、冷静にランキングを見返してみると【わざわざそんな回りくどい言葉を使わなくても…】と思えるような言葉が乱立している状況でした。

とはいえ、おじさんたちにとって昔から活用されてきたこういった用語を容易く頭から消し去ることは中々難しいかもしれません。

時代に合わせた適切な用語に変換したり、しっかり解説できることもコミュニケーションやビジネススキルのアップデートと捉えて取り組んでいくことをお薦めします。

用語の変換例もTPOに合わせて意味合いが変化する可能性もあるので、あくまで一例として捉えていただければと思います。

尚、今回はビジネスシーンで登場する若者に伝わらない用語の紹介に留まりましたが、【おじさん構文】といった意味は分かるものの、若者にとって割とストレスに感じるメッセージの発信方にも気を付けて仕事をしていく必要があります。

この【おじさん構文】についてはこちらの記事で紹介しているので参考にしてください

以上です。

自分が日常生活も含め、ビジネスシーンで今回紹介したベスト20にランクインしている用語を活用しがちであれば、早急に若者に寄り添ったワード選定をしていくことを強くお勧めします。

また、それが難しい場合でも「この言葉の意味わかる?」といった感じで、相手が当然理解しているという仮説の前提を持ったまま会話をすることに気を付けていくだけでも、非常に重要な改善かと思われます。

ぜひ、このベスト20以外の用語についてもケアしながら、日常の業務能力をアップデートしていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました