虫歯、歯周病…40代男性が意識すべき歯の健康と定期健診の重要性

虫歯、歯周病…40代男性が意識すべき歯の健康と定期健診の重要性日ごろのケア

今回は40代を迎えた男性が今後年齢を重ねていく上で大切なオーラルケアについて紹介。歯や歯茎を丁寧なケアしていくことで口の中の”老化”を促進させない為の意識改革が必要です。時間とお金をかけてでも毎日のオーラルケアを実践するべき重要性を解説していきます。

歯磨きや歯医者での定期健診などのオーラルケアの重要性

オーラルケアという言葉を聞く機会も増えてきた昨今。
歯や口の中のケアを意識することで、どんなメリットがあるのでしょうか?

特に40代を迎えた男性は割と見た目の老化は気にしだすものの、この口腔内のケアは後回しになりがちな傾向にあります。

オーラルケアの重要性を説く中で最も身近なのは、見た目の美しさです。

歯が白くきれいであれば、笑顔が素敵になりますし、自信を持って人と話すことができます。
逆に、歯が黄ばんだり、欠けたり、歯並びが悪かったりすると、老けて見えたり、印象が悪くなったりします。歯や口の中のケアは、自分の魅力を高めるためにも欠かせません。

次に、健康の維持です。
歯や口の中のケアを怠ると、虫歯や歯周病などの病気になりやすくなります。
これらの病気は、歯や歯茎だけでなく、全身にも悪影響を及ぼします。

例えば、虫歯の菌が血液に入り込んで心臓や脳に感染したり、歯周病が糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めたりすることがあります。

また、将来的に歯がなくなると、咀嚨(そしゃく)や嚥下(えんげ)の機能が低下し、食事の楽しみや栄養摂取にも支障が出ます。歯や口の中のケアは、病気の予防や治療にも必要です。

さらに、この「見た目」と「健康」の2点の掛け算によって影響を及ぼすのが、「コミュニケーションの円滑化」です。

歯や口の中のケアを怠ると、口臭の原因になります。
口臭は、自分では気づきにくいものですが、相手には不快な印象を与えます。

特に、仕事や恋愛などの人間関係においては、口臭が原因で失敗することもあります。
歯や口の中のケアは、人との距離感を適切に保つためにも大切な要素と言えます。

以上のように、歯や口の中のケアを意識することは、見た目や健康、コミュニケーションの面で多くのメリットがあります。で

は、具体的にどのようにケアすればいいのでしょうか?
ここでは、40代男性が今後の将来を見据えて意識するべき初手として【歯磨き】と【歯医者での定期健診】について紹介します。

40代からの「歯磨き」の重要性

歯磨きは、言わずもがな歯や口の中のケアの基本です。
歯磨きをすることで、歯に付着したプラーク(歯垢)を除去し、虫歯や歯周病、口臭の予防に効果があると言われています。

40代を迎えた男性にとっては、この「歯磨き」習慣に力を入れることが今後最も求められる要素。

そんな中で基本的な話ではありますが、歯磨きをする際のポイントを改めて確認しておきましょう。

  • タイミング
    食後や就寝前など、1日に2~3回が目安です。特に、就寝前の歯磨きは重要です。夜寝ている間は、唾液の分泌が減り、口の中が乾燥しやすくなります。唾液には、歯を守るための抗菌作用や洗浄作用があります。そのため、就寝前に歯磨きをして、口の中を清潔にしておくことが大切です。
  • 時間
    1回の歯磨きにかける時間は、約3分が目安とのことです。歯の表面は、前歯・奥歯・噛む面の3面があります。それぞれの面を、歯1本あたり約10秒ずつ磨くと、全体で約3分になります。ただし、時間だけにこだわるのではなく、歯の汚れがしっかり落ちているかどうかを確認しましょう。
  • 磨き方
    歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目にあて、歯茎から歯に向かって小刻みに動かします。歯の表面は、歯ブラシの毛先を立てて磨きます。噛む面は、歯ブラシの毛先を平行にあてて磨きます。歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使って磨きます。舌の表面も、舌ブラシや歯ブラシの裏側で磨きます。歯磨きの方法には、個人差がありますので、定期健診などを受けて歯科医師や歯科衛生士にアドバイスをもらいましょう。
  • 道具:歯ブラシは、自分の口の中に合ったサイズや硬さのものを選びましょう。また歯ブラシは、毛先が開いたり、曲がったりしたら定期的に交換することが重要です。歯磨き粉は、自分の症状に合わせて成分や含有率を確認しましょう(歯磨き粉については、後ほど詳しく説明します)。デンタルフロスや歯間ブラシについてもオーラルケアを意識するとマストになってきます。歯と歯の間の隙間に合った太さや形のものを選びましょう。また、こちらも後述しますが舌ブラシという舌専用のブラシも存在します。これを活用する場合は舌の表面に優しくなじむものを選びましょう。

歯医者での定期健診

歯磨きだけでは、歯や口の中のケアは完璧ではありません。歯磨きでは落としきれないプラークや歯石が、歯や歯茎に残っていることがあります。また、自分では気づかない虫歯や歯周病の初期症状が、すでに進行していることもあります。そういった意味でも40代を迎えた男性は歯医者での定期健診を受けることが重要となってきます。

定期健診をすることで日々の歯磨きやオーラルケア全般のアドバイスを受けることもできる為、日常のケアに対する見直しをする上でもスポットではなく定期的な健診を意識的にセットすることが大切です。

歯医者での定期健診では、以下のことが行われます。

  • クリーニング
    歯科医師や歯科衛生士が、専用の器具を使って、歯や歯茎に付着したプラークや歯石を除去します。これにより、歯の表面が滑らかになり、虫歯や歯周病の予防に効果があります。また、歯の色も明るくなります。
  • 検査
    歯科医師が、目視や触診、レントゲンなどを使って、歯や歯茎の状態をチェックします。虫歯や歯周病の有無や進行度、歯並びや噛み合わせの問題などを確認します。早期発見・早期治療により、歯の損傷や痛みを最小限に抑えることができます。
  • 指導
    歯科医師や歯科衛生士が、自分の歯や口の中の状態に応じて、歯磨きの方法や頻度、歯磨き粉やデンタルグッズの選び方、食生活や生活習慣の改善などのアドバイスをしてくれます。自分に合ったケアの方法を知ることができます。

歯医者での定期健診の頻度は、個人差がありますが、一般的には、半年に1回が目安です。しかし、虫歯や歯周病のリスクが高い方や、症状がある方は、3ヶ月に1回程度がおすすめです。ペースも含めて歯医者さんと相談していくことをおススメします。

オーラルケアを怠るとどんなリスクがある?

前述のように、歯や口の中のケアを意識することは、見た目や健康、コミュニケーションの面で多くのメリットがあります。逆に、歯や口の中のケアを怠ると、どんなリスクがあるのでしょうか?ここでは、主なリスクについて紹介します。

虫歯のリスク

言わずもがなですが、虫歯のリスクがまず第一に挙げられます。虫歯とは、歯に付着したプラーク(歯垢)に含まれる細菌が、食べ物の糖分を分解して酸を作り出し、歯の表面のエナメル質を溶かすことで起こる病気です。虫歯が無くとも、脱灰といった虫歯一歩手前の症状などを早期に発見していくことも意識していきたいところです。

虫歯の症状が重度ですと歯茎の神経にまで浸食して耐えきれないほどの痛みに結びつくことがあります。
筆者自身もそうですが、周囲の人たちが40代前後の年齢でケアを怠っていたためか、この重度の虫歯で苦痛を受けている姿や、治療で通院していた姿を見てきました。
嘘ではなくここまで悪化してしまうとかなり辛い思いをすることになります。
治療自体も大ごとになってきますので早めの虫歯ケアは大切です。

虫歯は、以下のような症状を引き起こします。

  • 歯の変色
    虫歯の部分は、白っぽくなったり、黒っぽくなったりします。歯の色が均一でなくなり、見た目が悪くなります。
  • 歯の痛み
    虫歯が進行すると、歯の神経にまで達し、炎症や感染を起こします。これにより、歯に強い痛みが生じます。特に、冷たいものや甘いものを食べたときに、しみるような痛みがあります。痛みがひどくなると、食事や睡眠にも影響します。
  • 歯の欠損
    虫歯が放置されると、歯の表面だけでなく、内部の象牙質や歯髄まで破壊されます。最終的には、歯が割れたり、抜けたりします。歯が欠損すると、咀嚨や嚥下の機能が低下し、食事の楽しみや栄養摂取にも支障が出ます。また、歯並びや噛み合わせにも影響し、顔の形や表情にも変化が出ます。

虫歯は、歯磨きや歯医者での定期健診により、予防や治療が可能です。そのため、虫歯にならないように、日頃から歯や口の中のケアを心掛けていくのがベストかと思います。

歯周病

歯周病とは、歯に付着したプラーク(歯垢)や歯石が、歯茎や歯を支える組織に炎症や感染を起こすことで起こる病気です。歯周病は、以下のような症状を引き起こします。

  • 歯茎の変化
    歯周病の初期段階では、歯茎が赤くなったり、腫れたり、出血したりします。これを歯肉炎といいます。歯周病が進行すると、歯茎が下がって歯が長く見えたり、歯と歯茎の間に隙間ができたりします。これを歯周炎といいます。歯茎の変化は、見た目や口の中の感覚にも影響します。
  • 歯の揺れ
    歯周病がさらに進行すると、歯を支える骨や組織が破壊され、歯がぐらつきます。歯の揺れは、咀嚨や嚥下の機能にも悪影響を及ぼします。また、歯の揺れが原因で、歯並びや噛み合わせにも変化が出ます。
  • 歯の欠損
    歯周病が最終段階になると、歯を支える骨や組織がほとんどなくなり、歯が抜け落ちます。歯が欠損すると、咀嚨や嚥下の機能が低下し、食事の楽しみや栄養摂取にも支障が出ます。また、歯並びや噛み合わせにも影響し、顔の形や表情にも変化が出ます。

歯周病は、歯磨きや歯医者での定期健診により、予防や治療が可能です。
年齢と共に歯茎の衰えが出てきますので念入りにこの歯周病対策をすることが40代男性には求められてきます。

歯や口の中のケアに対してどんな対策をどんなペースでとるべきか

歯や口の中のケアには、自分でできることと、歯医者でできることがあります。それぞれについて、どんな対策をどんなペースでとるべきかをまとめました。

自分でできること

  • 歯磨き
    1日に2~3回、約3分ずつ、歯ブラシや歯磨き粉を使って歯や口の中を清潔にします。歯と歯の間や舌の表面も忘れずに磨くのが40代から先のオーラルケアの基本となります。
  • デンタルグッズ
    若い頃と違い、40代以上の男性はこのデンタルグッズの装備を惜しまない方が良いかと思います。
    歯磨きだけでは届かない部分や、歯や口の中の状態に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシ、電動歯ブラシ、泡の歯磨き粉、舌ブラシなどを使って十分なケアを考えていきましょう。
  • 食生活
    食事の内容やタイミングにも注意します。特に、糖分や酸性の高い食べ物や飲み物は、歯にダメージを与えるので、摂りすぎないようにします(これについては生活習慣病のケアとも紐づくので40代男性にとってはマストな対処と言えるかもしれません)。
    また、食後には、水やお茶で口をすすいだり、ガムを噛んだりして、口の中の酸度を中和しましょう。
  • 生活習慣
    喫煙や飲酒は、歯や口の中の健康に悪影響を及ぼします。喫煙は、歯の変色や口臭の原因になります。飲酒は、歯のエナメル質を溶かす酸を作り出します。また、喫煙や飲酒は、歯周病のリスクを高めます。そのため、喫煙や飲酒は、なるべく控えるのが最も有効な対処法です(健康の為にもなりますしね…)。

歯医者でできること

  • 定期健診
    前述のとおり半年から3か月に1回程度、歯医者で歯や口の中の状態をチェックしてもらいます。
    クリーニングや検査、指導などを受けて、歯や口の中のケアの補完として利用します。
  • 治療
    虫歯や歯周病などの症状がある場合は、早めに歯医者で治療を受けます。
    治療の方法や期間は、症状の程度や個人差によりますが、一般的には、数回から数ヶ月かかります。治療中は、歯医者の指示に従って、歯や口の中のケアを行います。
    あくまで筆者個人の感想ですが、定期健診をしていると早めの治療に結びつくので割と短期間で治療を終えることができるといった経済面やタイパ的なメリットがあります。
  • 予防
    虫歯や歯周病の再発を防ぐために、歯医者で予防的な処置を受けることもできます。
    例えば、フッ素やシーラントという物質を歯の表面に塗って、歯を強化したり、プラークコントロールを補足していくような対処が専門家の手によってフォローされるといった感じです。

歯磨き粉の選び方は?

では、自分で対処できるオーラルケアの中で1つの気になるポイントと言える「歯磨き粉」の選び方について解説します。

前述のとおり歯磨きは歯や口の中のケアに欠かせない重要事項。

その歯磨きの効果を高める「歯磨き粉」には、さまざまな種類や成分があります。

自分の症状に合わせて、どんな成分が含有率として高い歯磨き粉を選べばいいのでしょうか?
ここでは、主な症状と歯磨き粉の成分について紹介します。

虫歯予防

虫歯を予防するためには、フッ素が含有率として高い歯磨き粉を選びましょう。

フッ素は、歯の表面のエナメル質を強化し、酸による溶解を防ぐ効果があります。また、プラークに含まれる細菌の活動を抑える効果もあります。フッ素の含有率は、歯磨き粉のパッケージに表示されています。

一般的にはフッ素の配合が1000ppm以上であるものを選ぶと良いようです

ただし、フッ素の過剰摂取は、歯の変色や骨の異常などの副作用を引き起こす可能性もあるとのこと。
単に量でカバーしようとするだけではダメなのですね。

そのため、歯磨き粉の量は、小豆粒程度に、歯磨き後は口をすすぎすぎないようにするのが大事。
商品のパッケージ等に使用方法がかかれていますが、フッ素が歯にしっかりと浸透するためには、約30分程度の時間が必要の様です。

知覚過敏予防

40代のオーラルケアの目的の一つともいえるのが「知覚過敏」です。
知覚過敏は、歯の表面のエナメル質が削れたり、歯茎が下がったりすることで、歯の神経が露出してしまい、冷たいものや甘いものなどに反応して痛みを感じること。

知覚過敏を改善するためには、カリウムヒドロキシアパタイトが含有率として高い歯磨き粉を選びましょう。

カリウムは、歯の神経を麻痺させる効果があります。
ヒドロキシアパタイトは、歯の表面に膜を作って神経を保護する効果があります。また、歯の表面の傷を修復する効果もあります。

カリウムやヒドロキシアパタイトの含有率は、歯磨き粉のパッケージに表示されています。一般的には、5%以上配合されているものが良いようです。

ただし、カリウムやヒドロキシアパタイトは、歯の色に影響を与える可能性があるようです。そのため、歯の白さを気にする方は、注意して使用しましょう。

歯周病予防

歯周病を予防するためには、抗菌剤抗炎症剤が含有率として高い歯磨き粉を選びましょう。

抗菌剤は、歯周病の原因となる細菌の増殖を抑える効果があります。抗炎症剤は、歯茎の炎症を和らげる効果があります。抗菌剤や抗炎症剤には、さまざまな種類がありますが、代表的なものとして、トライクロサングリチルリチン酸があります。

トライクロサンは、歯周病の原因菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスやプレボテラ・インテルメディアなどに対して、強い殺菌作用を示します。
グリチルリチン酸は、歯茎の赤みや腫れ、出血などの炎症症状を抑えます。

抗菌剤や抗炎症剤の含有率は、歯磨き粉のパッケージに表示されています。
一般的には、0.3%以上がおすすめとのこと。


ただし、こちらも抗菌剤や抗炎症剤を摂取していくことで、歯の色に影響を与える可能性があります。そのため、歯の白さを気にする方は、注意して使用しましょう。

口臭

口臭を予防するためには、殺菌剤消臭剤が含有率として高い歯磨き粉を選びましょう。

殺菌剤は、口臭の原因となる細菌の増殖を抑える効果があります。
消臭剤は、口臭の原因となる物質を分解したり、中和したりする効果があります。

殺菌剤や消臭剤には、さまざまな種類がありますが、代表的なものとして、塩化セチルピリジニウム緑茶エキスがあります。

塩化セチルピリジニウムは、口臭の原因菌であるフジオバクター・ヌクレアタムやプレボテラ・インテルメディアなどに対して、強い殺菌作用を示します。
緑茶エキスは、口臭の原因物質である硫化水素やメチルメルカプタンなどを分解したり、中和したりする効果があります。

殺菌剤や消臭剤の含有率は、歯磨き粉のパッケージに表示されています。
一般的には、0.05%以上がおすすめとのこと。

こちらも同様に殺菌剤や消臭剤には歯の色に影響を与える可能性があるとのことですので、歯の白さを気にする方は、同様に注意して使用することが大事そうです。

オーラルケアを促進するアイテムとは?

歯磨き粉だけではなく、歯や口の中のケアには、他にもさまざまなアイテムがあります。
ここでは、予防の為に気になるあのアイテムについて、その重要性や効果について紹介します。

■歯間ブラシ

歯間ブラシとは、歯と歯の間に挿入して、プラークや食べかすを除去するための細いブラシです。

歯間ブラシの重要性は、以下のとおり。

  • 歯と歯の間のプラーク除去
    歯と歯の間は、歯ブラシでは届きにくい部分です。そのため、プラークが溜まりやすく、虫歯や歯周病の原因になります。歯間ブラシは、歯と歯の間にぴったりとフィットして、プラークを効果的に除去できます。
  • 歯と歯の間のマッサージ
    歯と歯の間には、歯茎の隙間があります。この隙間に歯間ブラシを挿入することで、歯茎を刺激し、血行を促進します。血行が良くなると、歯茎の免疫力や回復力が高まり、歯周病の予防にも効果があります。

歯間ブラシを使用する際には、以下のポイントを重視しましょう。

  • サイズ
    歯と歯の間の隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選びましょう。
    サイズが大きすぎると、歯茎を傷つけたり、歯に圧力をかけたりする可能性があります。サイズが小さすぎると、プラークを除去できなかったり、歯間ブラシが折れたりする可能性があります。歯間ブラシのサイズは、色や番号で表されています。歯科医師や歯科衛生士にアドバイスをもらいましょう。
  • 方法
    歯間ブラシを歯と歯の間に垂直に挿入し、前後に動かします。歯間ブラシを回したり、強く押したりしないようにしましょう。歯と歯の間の形に合わせて、歯間ブラシの角度を調整しましょう。歯間ブラシを使用した後は、水で洗って、乾燥させておきましょう。
  • 頻度
    歯間ブラシは、1日に1回程度が目安です。特に、就寝前に使用すると効果的です。
    歯間ブラシは、毛先が開いたり、曲がったりしたら交換しましょう。

■電動歯ブラシ

電動歯ブラシとは、電気や電池で動くブラシで、歯や口の中を清潔にするためのアイテム。

電動歯ブラシの重要性は、以下のとおり。

  • 歯磨きの効率化
    電動歯ブラシは、手動の歯ブラシに比べて、ブラシの回転数や振動数が高く、歯の表面にかかる圧力も適切に調整されています。これにより、歯磨きの時間を短縮し、歯の汚れを効果的に除去できます。
  • 歯磨きの簡単化
    電動歯ブラシは、ブラシの動きを自動でコントロールしてくれるので、歯磨きの方法をあまり気にしなくてもいいです。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目にあてて、歯の表面をなぞるだけで、歯磨きができます。また、タイマーや圧力センサーなどの機能が付いているものもあります。タイマーは、歯磨きの時間を知らせてくれます。圧力センサーは、歯にかかる圧力が強すぎると、警告してくれます。

電動歯ブラシを使用する際には、以下のポイントを重視しましょう。

  • 種類
    電動歯ブラシには、さまざまな種類があります。例えば、回転式や振動式、音波式などがあります。回転式は、ブラシが円形に回転するものです。振動式は、ブラシが左右に振動するものです。音波式は、ブラシが高速で振動するものです。それぞれに特徴やメリットがありますので、自分の歯や口の中の状態や好みに合わせて選びましょう。
  • ブラシ
    電動歯ブラシのブラシは、自分の口の中に合ったサイズや硬さのものを選びましょう。ブラシは、毛先が開いたり、曲がったりしたら交換しましょう。交換の目安は、3ヶ月に1回程度です。
    割とこのブラシの交換にランニングコストや手間が発生するというハードルがあるので、よく使用用途を理解した上で導入検討することをおススメします。

■泡歯磨き粉

泡の歯磨き粉とは、従来の歯磨き粉のように口の中で磨いて泡立てるというより、最初から泡の状態で口の中に歯磨き粉を入れるようなタイプのものを指します。

以下の特徴もあって割とこの手の商品が増えてきているのが昨今の傾向です。

  • 歯と歯の間のプラーク除去
    泡の歯磨き粉は、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間にも、泡が入り込んで、プラークや食べかすを除去できます。歯と歯の間のプラークは、虫歯や歯周病の原因になりますので、泡の歯磨き粉は、予防に効果があります。
  • 口の中の清潔感
    泡の歯磨き粉は、口の中に広がる泡が、爽快感や清潔感を与えます。また、泡の歯磨き粉には、ミントや柑橘系などの香りが付いているものが多く、口臭の予防にも効果があります。
    舌の清潔感を維持させる上でも、ブラシで下を磨くよりは、泡を直接舌にのせて優しくケアをするという効力を持っている特徴があります。


泡の歯磨き粉を使用する際には、以下のポイントを重視しましょう。


  • 泡の歯磨き粉は、少量で十分に泡立ちます。歯ブラシにつける量は、小豆粒程度にしましょう。量が多すぎると、泡が多すぎて歯磨きがしづらくなったり、口の中が刺激されたりする可能性があります。
  • すすぎ
    泡の歯磨き粉は、泡が残りやすいので、口をよくすすぎましょう。口をすすぎすぎないようにしましょう。フッ素が歯にしっかりと浸透するためには、約30分程度の時間が必要です。口をすすぎすぎると、フッ素が流れてしまい、効果が減少します。
  • 種類

    泡の歯磨き粉にもさまざまな種類や成分があります。例えば、フッ素やカリウム、ヒドロキシアパタイトなどが含まれているものがあります。それぞれに特徴やメリットがありますので、自分の歯や口の中の状態や好みに合わせて選びましょう。

■舌ブラシ

舌ブラシとは、舌の表面に付着したプラークや細菌、食べかすなどを除去するためのブラシです。
舌ブラシの重要性は、以下のように説明できます。

  • 口臭の予防
    舌の表面には、口臭の原因となる物質が多く存在します。例えば、硫化水素やメチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物や、プロピオン酸や酪酸などの脂肪酸などです。これらの物質は、舌の表面に付着したプラークや細菌、食べかすなどによって生成されます。舌ブラシは、これらの物質を除去することで、口臭を予防できます。
  • 味覚の向上
    舌の表面には、味覚を感じるための味蕾(みらい)という器官があります。味蕾は、舌の表面に付着したプラークや細菌、食べかすなどによって、覆われたり、刺激されたりすると、機能が低下します。舌ブラシは、味蕾を清潔に保つことで、味覚を向上させることができます。

舌ブラシを使用する際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 使用方法
    舌ブラシを舌の奥から手前に向かって、やさしくこすります。舌の表面に力を入れすぎないようにしましょう。舌の表面を傷つけたり、刺激したりすると、炎症や痛みを引き起こす可能性があります。舌ブラシを使用した後は、水で洗って、乾燥させておきましょう。
  • 頻度
    舌ブラシは、1日に1回程度が目安です。特に、就寝前に使用すると効果的です。
    舌ブラシも毛先が開いたり、曲がったりしたら定期的な交換が必要です。
    口臭予防は40代男性にとってケアすべき要素。
    割とコスパもいいので、一度試してみることをおススメします。

以上が、予防の為に気になるあのアイテムについての説明でした。歯や口の中のケアには、歯磨き粉やデンタルグッズなど、さまざまなアイテムがあります。自分の症状や目的に合わせて、適切なアイテムを選んで、歯や口の中のケアを行いましょう。

明日から実践する為に、継続性を担保する工夫とは?

歯や口の中のケアは、一度やって終わりではありません。
むしろ、最大のポイントは毎日続けること。

しかし、日々の忙しさや面倒さから、ついついおろそかにしてしまうのがオーラルケアの最大の難敵とも言えます。
そこで、明日から実践する為に、継続性を担保できるようなおすすめの工夫を紹介します。

  • ルーティン化
    歯や口の中のケアを、毎日決まった時間や場所で行うようにしましょう。例えば、朝起きたら、歯磨きをする。夜寝る前に、歯間ブラシや舌ブラシを使ってケアをする。などです。これにより、歯や口の中のケアが、自然に習慣になります。
  • 目標設定
    歯や口の中のケアを、具体的な目標に落とし込みましょう。例えば、歯の色を白くする。歯茎の炎症を治す。口臭をなくす。などです。
    これにより、歯や口の中のケアに対するモチベーションが高まります。
    自身が将来的に年齢を重ねた際にどういう姿でありたいかを設計して、オーラルケアに向き合うことは非常に強力な手法かと思います。

    ※オーラルケア問わず、今後どういう姿で年を重ねていきたいかを整理する手法を紹介した以下の記事も参考にしてみるといいかもしれません
     ⇒40代からのリスキリングを考える上で初手として手を付けるべき「人生の輪」とは
  • 記録・評価
    歯や口の中のケアを、記録や評価する方法を取り入れましょう。
    例えば、カレンダーやアプリなどで、歯や口の中のケアをした日や時間を記録する。
    これにより、歯や口の中のケアの効果や進捗を確認できたり、達成感を後から味わうことができます。
  • 報酬・ペナルティ
    歯や口の中のケアを、報酬やペナルティに結びつける方法を取り入れましょう。
    例えば、歯や口の中のケアを数か月継続できたら、自分にご褒美をあげる。
    歯や口の中のケアを怠ったら、自分に罰を与える。
    これにより、歯や口の中のケアに対する意識を強制的に上げていくことができるかと思います。

以上が、明日から実践する為に、継続性を担保できるようなおすすめの工夫でした。
歯や口の中のケアは、簡単なようで難しいものです。
しかし、工夫次第で、楽しく続けることができます。

まとめ

今回は今後年齢を重ねていく上で切っても切り離せないオーラルケアの重要性について紹介しました。
40代男性は今後”おじさん化”してしまう可能性を極力そぎ落としていきたい傾向があるかと思います。

単に口臭だけを気にするだけでなく、健康面や見た目等も踏まえて口腔内のトータル的なケアを日々行っていくことが重要です。

その上で、日々の歯磨き習慣と歯医者さんへの定期健診をしっかり実践すること。
様々な事象に合わせたアイテムを惜しまず導入してみるとこ。
そして、明日から実践する上で、習慣化するための自分にあった仕掛けを導入してみること。

そんなことを折り込みながらアクションを起こしていくことが大切です。

ぜひ上記の基礎情報を参考にしていただき、日々実践できるよう頑張っていきましょう。

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