約3割が抱える情報吸収力の低下の悩みと解決するための5つの方法

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今回は40歳以上の男性の約3割が悩んでいる「情報吸収力」や「学習力」といった新しく何かを覚えることについてをテーマに5つの解決策を紹介します。
記憶力/暗記力が昔と比べると圧倒的に下がっていることを実感している方は、この記事が参考となって改善の一歩を進めることができる日を願っています。

40歳以上の男性たちは「新しい情報」を吸収することに悩んでいる

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あなたは新しい情報を吸収するのが苦手だと感じたことはありませんか?

特に、40歳以上のビジネスマンの方は、若い世代に比べて、新しい技術や知識に対応するのが大変だと思うことが多いのではないでしょうか。

代表的なのはインターネット環境やパソコンを使ったお仕事へのスライドができない年配層のように、今までの経歴や担当役務とは全く異なるポジションでの業務だったり、新担当領域に関連した情報収集を求められたりすると中々ハードルが高くなってくる人も割と多いようです。

約3割は新しいことが覚えられない?

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総務省の調査によると、40歳以上のビジネスマンの約3割が、「新しい情報を吸収するのが難しい」と回答しています。

しかし、このような考え方は、ビジネスの世界では危険です。

なぜなら、情報社会の中で生き残るためには、常に新しい情報を取り入れて、自分のスキルや知識をアップデートすることが必要だからです。

「情報を制するものはビジネスを制す」と言っても過言ではありません。

若いころとは何が違うのか?

40歳以上の「おじさん初期」の人たちが抱えるこの新しい情報に対する吸収力の低下問題。

身体的な衰えを理由に暗記など記憶面の能力が下がっていることは言わずもがなですが、自分の若手時代の業務吸収力などは別の観点からも大きな要因となっている模様です。

<身体的な衰えや体力の低下以外の環境変化>

年齢を重ねた結果、親身に説明してくれる上司や先輩がいなくなっている点
・責任あるポジションに上がり、毎日様々な情報を吸収する必要がある点
・新しいことを覚えること自体に興味・関心・意欲が湧いていない


ただ単純に「衰えたから」を理由にしてしまえばそれまでですが、環境変化や年齢的な面での自身のモチベーション担保が悪さをしている可能性もまだある年代かと思います。

改めて学習することは年齢的に厳しい。
そんな思い込みも含めて「新しいことを覚える」という行為自体に疑いを持ってしまう。

そうなってしまうだけで、今後も社会で活躍するのは難儀な状態に陥ってしまう感じです。

どうすれば40歳以上のビジネスマンでも、新しい情報を効率的に吸収することができるのでしょうか。
今回は、そのための5つの方法をご紹介します。

40歳以上の男性が「情報」の吸収を高める為にやるべき工夫 5選

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❶視覚的な情報のほうが覚えやすい

私たちの脳は、視覚的な情報を非常に重視しています。

脳のリソースの50%は、視覚に使われていると言われています。

つまり、脳のパワーの半分は、あなたの目と、見たものを情報に変換する脳内プロセスに割かれているのです。

そのため、視覚的な情報は、他の感覚よりも記憶しやすくなります。

例えば、文章を読む場合、文字を画像として処理しているため、膨大な情報を処理しなくてはならず、とても非効率的です。

それに対して、絵や写真を見る場合は、簡単かつすばやく情報を取り入れられます。

さらに、私たちは静止しているものよりも、動いているものに特別な注意を払うようにできています。

ですから、何かを学習する際には、映画やアニメは大きな効果を発揮します。

視覚的な情報を活用することで、新しい情報を吸収する能力が高まります。

❷細部よりも全体像のほうが覚えやすい

新しいコンセプトをたくさん学んでいる時は、大量の情報に飲まれて迷子になってしまいがちです。

情報に飲まれないようにするための方法のひとつが、常に全体像に戻って確かめることです。

何か新しいことをはじめる時、ふつうは全体像から出発しますね。

それから細部をひとつずつ習っていくわけですが、いつも全体像に立ち返って、今教わったばかりの新しい概念がどこに収まるのかを考えれば、情報を覚えやすくなるはずです。

実を言えば、私たちの脳には、学習内容の細部よりも、全体的な骨子に注意を向けやすいという傾向があるようです

そのため、「全体像に立ち返る」という方法は、脳本来の傾向に沿ったものと言えるでしょう。

脳が新しい情報を取り入れる際には、その情報と関連するデータがすでに脳内にあるほうが、情報を記憶しやすくなります。

まず全体像を把握する方法が効果的なのは、そのためです。

全体像を頭に入れておけば、細部の情報を取り入れた時に、関連づけて覚えやすくなるというわけです。

❸睡眠は、学習と記憶に大きく影響する

このサイト内でもこちらの記事で睡眠の課題を解決する方法を上げていますが、睡眠は学習と記憶にとって非常に重要な要素です。

複数の研究結果によれば、新しいことを学んで、それをテストするまでの間に1晩の睡眠をはさむと、テストの結果が大きく向上するそうです。

運動技能に関するある研究では、新しいスキルを身につけてから、1晩の睡眠をはさんで12時間後にテストを受けた被験者では、テスト結果が20.5%も向上したといいます

それに対して、学習からテストまでに昼間の4時間をはさんだだけの被験者では、3.9%の向上しか見られませんでした。

昼寝でも、1晩の睡眠と同じような学習向上効果が得られます。

カリフォルニア大学の研究では、難しいタスクを終えたあと、昼寝をはさんでからまた同じタスクをさせた被験者のほうが、昼寝をはさまずに2度のテストを受けた被験者に比べて、2度目のタスクの結果が良くなりました。

学習の前に睡眠をとっても効果があります。

このカリフォルニア大学の研究を率いたMatthew Walker博士によれば、「睡眠をとると、脳は乾いたスポンジのような状態になり、新しい情報がしみこみやすくなる」のだそうです。

睡眠をとることで、脳は新しい情報を取り入れやすくなるだけでなく、記憶にも定着しやすくなります。
睡眠中には、脳は学習した情報を整理して、記憶の強化や消去を行っています。

このプロセスは、特に深い眠りの段階であるノンレム睡眠の第3段階と、夢を見る段階であるレム睡眠で活発になります。

ノンレム睡眠の第3段階では、脳は海馬という記憶の一時的な貯蔵庫から、前頭前皮質という記憶の永久的な貯蔵庫へと、学習した情報を移動させます。

この移動によって、記憶が長期的に保持されるようになります。

レム睡眠では、脳は学習した情報を他の記憶と結びつけて、意味や関連性を見出そうとします。

この結びつけによって、記憶がより豊かで柔軟になります。

睡眠の質と量は、学習と記憶に大きく影響するので、新しい情報を吸収するためには、十分な睡眠をとることが重要です。

❹繰り返しは記憶の母

40代を迎えた男性にとって、新しい情報を吸収する場合、一度聞いたり読んだりしただけでは不十分です。
繰り返し復習することで、記憶が定着しやすくなります。

繰り返しの効果は、心理学者のエビングハウスが発見した「忘却曲線」という法則によって説明できます。(忘却曲線とは、時間の経過とともに、記憶がどのように減少していくかを示したグラフ)

※忘却曲線についてはこちらの記事が参考になります

この考え方によると新しい情報を学んだ直後は、記憶が100%ですが、その後急激に減少していきます。

例えば、新しい単語を20個覚えたとしましょう。
その単語を覚えた直後は、20個とも覚えていますが、20分後には、14個しか覚えていません。

1時間後には、9個になります。
1日後には、6個になります。
1週間後には、4個になります。

このように、時間が経つにつれて、記憶はどんどん減っていくのです。

しかし、この忘却曲線は、繰り返し復習することで変化させることができます。
繰り返し復習することで、記憶の減少率が低下し、記憶の持続時間が延長されます。

つまり、繰り返し復習するほど、記憶が定着しやすくなるのです。

繰り返し復習する際には、間隔をあけることが効果的です。
間隔をあけることで、脳は記憶を思い出すために努力しなければならず、その努力が記憶の強化につながります。

間隔をあける方法としては、例えば、
・学習した直後
・20分後
・1時間後
・1日後
・1週間後
・1ヶ月後

というように、復習する間隔をだんだん広げていくというものがあります。

このように、繰り返し復習することで、新しい情報を記憶に定着させることができます。

❺楽しく学ぶことが最大のコツ

新しい情報を吸収するための最大のコツは、楽しく学ぶことです。

40代以上のビジネスパーソンはいつからか仕事の責任に追われ、楽しく活動をすることを忘れてしまっている時期にあるとは思います。

身体的な機能においてもこの「楽しく学ぶ」は効果的。

楽しく活動をすることによって、脳はドーパミンという快楽物質を分泌します。
ドーパミンは、学習に対する動機づけや注意力を高める効果があります。

また、ドーパミンは、記憶の形成にも重要な役割を果たします。
ドーパミンが分泌されると、脳はその情報を重要だと判断し、記憶に優先的に保存しようとします。

逆に、楽しくない学習は、ストレスを引き起こします。
ストレスは、コルチゾールというホルモンを分泌させます。

コルチゾールは、学習に対する動機づけや注意力を低下させる効果があります。

また、コルチゾールは、記憶の形成にも悪影響を与えます。
コルチゾールが分泌されると、脳はその情報を重要でないと判断し、記憶に保存しにくくなります。

楽しく学ぶ方法としては、例えば、自分の興味や関心に合わせて学習内容を選ぶというものがあります。

自分の興味や関心に合わせて学習することで、学習に対する意欲や関与が高まります。

また、自分の目標や理想に合わせて学習内容を選ぶというものもあります。
自分の目標や理想に合わせて学習することで、学習に対する価値や意義が高まります。

さらに、ゲームやクイズなどの遊び要素を取り入れるというものもあります。
ゲームやクイズなどの遊び要素を取り入れることで、学習に対する楽しさや刺激が高まります。

つまり、楽しく学ぶことで、身体面においても機能が働き、「学習の効率」を高めることができるのです。

まとめ

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今回は、40歳以上のビジネスマンの約3割が抱える「新しい情報を吸収しずらい」という悩みを解決するための5つの方法をご紹介しました。

新しい情報を吸収することは、ビジネスの世界で生き残るために必要なスキルです。

しかし、40歳以上のビジネスマンの方は、新しい情報を吸収するのが難しいと感じることが多いかもしれません。

そのような方のために、この記事では、新しい情報を吸収するための5つの方法をご紹介しました。
それらの方法は、以下の通りです。

・視覚的な情報のほうが覚えやすい
・細部よりも全体像のほうが覚えやすい
・睡眠は、学習と記憶に大きく影響する
・繰り返しは記憶の母
・楽しく学ぶことが最大のコツ

これらの方法を実践することで、新しい情報を効率的に吸収することができます。

新しい情報を吸収することは、自分のスキルや知識をアップデートすることにつながります。
自分のスキルや知識をアップデートすることは、自分の価値や競争力を高めることにつながります。

自分の価値や競争力を高めることは、自分のキャリアや収入を向上させることにつながります。
つまり、新しい情報を吸収することは、自分の人生を豊かにすることにつながるのです。

ぜひ、情報吸収力に自信が無くなってきた方には、ぜひ上記の5つの方法を試してもらえたらな、と思います。
それによって自ずとビジネスの世界で活躍できるような「情報収集力」の高い人材が1人でも増えることを期待しています。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

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