ストレスを「更年期」で片付けない!40代のイライラを解消する方法とは?

ストレスを「更年期」で片付けない!40代のイライラを解消する方法とは健康と体のケア

40代は最もストレスが溜まりやすい年代。慢性的なイライラが中々解消しない。そんな傾向はただ更年期障害が理由とは会議りません。自分ってこんなに怒りやすかったっけ?という方は特に、今現在自分が抱えるイライラ・ストレスの要因をチェックすることで深刻な問題に陥るリスクを避けることができます。

悩みやストレスの多い40代

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言わずもがなですがストレスやイライラを溜め込むといいことはありませんよね。
つらいことを我慢すると、どこかで爆発して人間関係を壊したり、睡眠障害となったり、食事が進まなくなったり、めまいや頭痛、疲労感に繋がったり、鬱病になってしまうリスクすら存在します。

もちろん、鬱病の危険性だけでなく、体の不調から思いもよらない症状や重度の病気に繋がるケースも。

「この上司はいつもイライラしているな」
「あの人は最近病院通いが続いている。ストレスでやられたのかな…?」

みなさんにも心当たりありませんか?

筆者の周りにもストレスが要因となり帯状疱疹に悩んだり、顔面麻痺になってしまった人もいたりと、症状もさまざまで、なかなか心労の多い時代になってきているなというのが正直な印象です。

厚生労働省の「平成22年国民生活基礎調査の概況」によると、40歳以上の男女のうち、日常生活で悩みやストレスを感じている人の割合は46.5%となっています。

性別にみると、男は42.4%、女は50.3%で、女性の方が高くなっています。
年齢階級別にみると、男女ともに「40~49歳」が最も高く、「80歳以上」が最も低くなっています。

以下のグラフからもわかる通り、「仕事」「子どもの教育」「収入・家計」といった生活の中心となる要素のストレスが多い40代。日々のイライラや不安を抱えやすい時期にあることがよくわかります。

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引用:平成22年 国民生活基礎調査の概況
引用:平成22年 国民生活基礎調査の概況
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引用:平成22年 国民生活基礎調査の概況

各年代様々な不安や悩みは当然あるものの、40代は仕事においても決裁権や部下のマネジメントなど責任の増えるステージに進んだ人も多いでしょうし、子どもが大きくなったり、増えたりすることによって教育にかかるお金や生活費の増加に苦しめられる人も割合として増えてくるのが如実にストレスと紐づいているようにも見れます。

未婚の方であれば、「結婚ができる/できない」の不安がより一層大きくなるケースもあるかもしれませんし、キャリアパスを考えると今の会社にどれだけいるべきか・転職するべきかなどの悩みを抱えて生活しているひとも多いかと思います。

そんな40代は不安や悩みを抱えながらも、SNSやニュース、周囲の会話から「同僚が成功を収めた話」」「友人が昇進した話」といったおめでたい情報を受け取りやすい年代でもあるので、「楽しく」「自由に」生活している【他者/他人】と自分を比較することで、更にストレス・イライラが溜まっていく傾向にあるのかもしれません。

また、容姿についても人それぞれで差が出始めます。
「あの人は40代に見えない」「自分はあんな高価な服を身に纏えない」など、自分が他人と比較して遅れをとっていたり、老化していたりすることを実感するシーンは極端に増えていく年代なのかもしれません。

こういった【他者/他人】との比較がきっかけで自分のことを信じられなくなったり、過度のプレッシャーを感じる年代だからこそ、早期の対処が必要になってくるのです。

早期の対処のためにストレスの要因を自分で理解することが一番の対処。
その特徴と傾向を下記にまとめてみたいと思います。

40代の7つの特徴とストレスの要因

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では、40代の年代が特に感じるストレスの要因にはどんなものが存在するでしょうか?

日経BOOKプラスの記事【『43歳からおじさん』が調査で判明!「7つの特徴」を大分析】によると、40代が抱えるストレスの傾向には以下のような特徴が挙げられています。

  1. 許さない:他人に対して厳しく批判的であり、自分に甘い傾向がある
  2. 闘わない:自分の意見や主張を積極的に発信せず、周りに合わせることが多い
  3. 燃えない:仕事や趣味に対する情熱や興味が薄れており、やりがいを感じない
  4. 連(つる)まない:友人や同僚との交流やコミュニケーションが少なく、孤立しがちである
  5. 直さない:自分の体型や健康状態に不満を持ちながらも、改善する努力をしない
  6. 人情派:家族や親戚との関係を大切にし、面倒見が良く優しい一面がある
  7. 庶民派:高級品やブランド品に興味がなく、安くて便利なものを好む

これらの特徴から考えられるストレスの要因としては、以下のようなものが考えられます。

  • 自分と他人との価値観や世代間のギャップによる摩擦や不満
  • 自分の能力や存在意義に対する不安や自信喪失
  • 自分の生活や将来に対する希望や目標がなく、退屈や虚無感を感じる
  • 自分の健康や美容に対する不満やコンプレックス

40代という若者とおじさん・おばさんのミシン目にいるようなこの世代は、他者と自分を比較することで優位な面を感じたり、逆にストレスを作ったりしやすい傾向にあるようです。

ストレスは適度な量であれば良い刺激にもなりますが、過剰になると心身に悪影響を及ぼします。
環境や体質のせいにするのではなく、ストレスや日々のイライラの解消に目を背けない生き方が重要となります。

ここでは【他者/他人】との比較によって生まれるストレス・イライラを対処する為に、そのメカニズムの理解からはじめていきましょう。

他人と比較してしまうメカニズムとは

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■40代以上が抱えるストレスや不安の一番の要因は”他者との比較”

同世代の人が成功したり幸せそうに見えたりすると、自分と比較して嫉妬したり劣等感を感じたりすることがあります。
特にSNSを中心に他者の日常が垣間見える現代ではより一層そんなシーンは多々発生するもの。

これは、【自己評価】という心理的な要因が関係していて、自分がどのくらい価値のある人間だと思っているかという自己尊重の度合いを測りに行く傾向が人間の心理には備わっている模様です。

そもそもこの【自己評価】は、他人との比較によって影響を受けます。

特に影響を受けやすいのが「自分と似たような状況や能力を持つ人」と比べること。
これが自分の立ち位置を把握しようと努める一番のきっかけとなりやすいようです。

これを【類似性の原理】と呼びます。

この【類似性の原理】によって、同世代の人が成功すると、自分はそれに見合った成果を出せていないと感じてしまう訳で、前述のとおり自身の周辺にいる同僚や友人、乃至はSNS上で発信している同世代の人たちの行動に目が行きやすい理由となります。

同世代の人が幸せそうに見えると、自分はそれに及ばない不幸な人間だと思い込んでしまう。

このように、他人との比較によって【自己評価】が低下することで、嫉妬や劣等感が生まれるメカニズムが自身の体に少なからず存在することをまずもって理解したほうがよさそうです。

ネガティブな感情が引き起こす悪影響とその対処

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嫉妬や劣等感はネガティブな感情であり、ストレスや不安を引き起こします。
また、他人の成功や幸せを素直に喜べなくなったり、敵対心や悪口を抱いたりすることで、人間関係にも悪影響を及ぼします。

具体のシーンとしては以下のようなケースが考えられます。
自分も当てはまるシーンがないかぜひチェックしてみましょう。

・昔から付き合いの長い同世代との飲み会が急につまらなくなる

・他人の挑戦や成果に文句をつけがち

・上司や職場仲間の悪口を見えないところでしやすくなる

・自分の失敗を他人や組織・環境のせいにする

・人の粗を探しがち

・他人を貶めたり、批判ばかりするようなコンテンツを好む傾向に進む

・自分だけが特別な制約がかかっていると自己解釈して問題の解決を先送りにする

どうでしょう?当てはまる項目があった人は少し注意が必要かもしれません。
筆者自身も改めて見返すと…何個か怪しいなと思うシーンが想像できたりしました…。

そんなイライラやストレスが与える悪影響のケースを繰り返したり表面化しない為にも、周囲や同世代の成功や幸せに嫉妬しないように努めたいものですね…。

では、どうすれば他人の成功や幸せに嫉妬しないようになれるでしょうか。
口では簡単に言えても、実際はなかなか難しそうな問題ではあります。

その解決策の一つとしては、「他人と比べる」習慣を「自分と比べる」習慣に変えることです。

つまり、他人の成果や状況ではなく、自分の過去や現在や目標を基準にして自己評価を行うこと

例えば、

「同期が出世したけど、私はまだ昇進していない」と思ったら
「私は昨年よりも仕事のスキルや責任感が向上した」と思い直すこと。

「友達が結婚して幸せそうだけど、私はまだ彼氏もいない」と思ったら、
「私は今まで色々な経験をして成長したし、これからも素敵な出会いがあるかもしれない」と思い直すこと。

このように、常に「自分と比べる」習慣を身につけることで、自己評価を安定させることができますし、自分の長所や強みを認めることで、自信や満足感を高めることができます。

さらに、「他人と比べる」習慣から解放されることで、他人の成功や幸せを素直に祝福できるようになり、人間関係も良好になります。

同世代の人と比べて嫉妬したり劣等感を感じたりすることは、人間として自然な感情ですが、それにとらわれて自分を責めたり他人を悪く言ったりすることは、自分にも他人にも良くありません。

自分の成長や幸せを基準にして自己評価を行うことで、嫉妬や劣等感から解放されて、ラクになることができます。

このような自分自身を評価するなどを含め、以下に効果的な対処策を並べてみます。

他人との比較をする自分から脱却する方法 5選

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最後に、他人とどうしても比較してストレスを溜めてしまう自分からの脱却方法を参考までに5つほど紹介しておきます。

あくまで一般的な手法に過ぎないので、これにすがり過ぎないことは注意点です。

❶自分の長所や強みを認める

自分の長所や強みを認めることで、自己肯定感や自信を高めることができます。
自己肯定感や自信が高い人は、他人と比べる必要性を感じにくくなります。

自分の長所や強みを見つける方法としては、以下のアプローチが有効なようです。

  • 自分の良い部分を書き出して整理する
  • 他人から褒められたことや感謝されたことをメモする
  • 自分が得意なことや好きなことに時間を割く
  • 自分の成長や達成したことを振り返る

❷「他人」とではなく「自分」と比べる癖をつける

前述のとおり、他人と比べるのではなく自分と比べることで、自分の成長や幸せを基準にして自己評価を行うことができます。

自分と比べる方法としては、以下のようなものがあります。

  • 過去の自分と現在の自分を比べてみる
  • 目標や夢に向かっている自分と現状に満足していない自分を比べてみる
  • 自分が理想とする人物や役割に”自分が”近づいているかどうかをチェックする

❸他人の成功や幸せを素直に祝福する

他人の成功や幸せに嫉妬したり妬んだりするのではなく、素直に祝福したり応援したりすることで、ポジティブな感情を持つことができます。

続ける言葉はゆくゆくマインドを変えます。

ポジティブな感情を持つことで、他人と比べるネガティブな感情を減らすことを狙っていきましょう。他人の成功や幸せを素直に祝福する方法としては、以下のようなものがあります。

  • 他人の成功や幸せの背景にある努力や苦労を想像する
  • 他人の成功や幸せから学ぶことや刺激を受けることを考える
  • 他人に対して声に出して祝福したり感謝したりする

❹SNSなどで他人の情報に触れる時間を減らす

結構手っ取り早い方法で、なかなか難易度が高い対処策ですが、SNSなどで他人の情報に触れる時間を減らすことになります。

極端な話、スマホを触る時間を減らす。

そんな工夫によって他人と比べる機会や誘惑を減らすことができます。
ポイントは以下のとおりです。

  • SNSアプリを時間帯で開かないような工夫をする
  • SNSアプリ以外のアプリや活動に興味を持つ
  • SNSアプリを見る前に目的や時間制限を決める

❺感謝の気持ちや満足感を持つ 

感謝の気持ちや満足感を持つことで、ゆくゆく自分の状況や環境に対してポジティブな評価を行うことができます。その結果、他人と比べる必要性や不満を感じにくくなる。

感謝の気持ちや満足感を持つ工夫としては、以下のような方法があります。

  • 自分にとって大切な人や物に感謝の言葉を伝える
  • 自分が持っているものやできることに目を向ける
  • 自分が頑張ったことや楽しかったことを日記に書く

他人に左右されない素敵な日々を送ろう

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今回は、仕事や生活環境で大きな負荷やプレッシャーがかかる40代の人々が様々なストレスやイライラ・不安を解消していく為に、他者比較のメカニズムや特徴の理解と、具体の対処策の紹介をしてきました。

この時代、SNSを断つのは中々難儀な面もあるかと思います。
一方で、何か考え方を1つ、2つ変えていかないと根本の問題が解決しないのも事実です。

自分が「他者」の情報に向き合った時に、素直に感情を認定するのではなく、数秒間でも自分の気持ちや立ち位置・環境と向き合って、心を整理する時間が取れれば、何か小さな変化が始まっていくかと思います。

俗にいうアンガーマネジメントに近い話です

※アンガーマネジメントに関する紹介記事はコチラを参考に!

SNSでも余計な発言をして炎上することもあるかもしれません。
会社の中で信頼を失うキッカケを作ってしまうかもしれません。

でも、40代だからこそ、これまで培った経験や信頼できる人間関係をしっかり活かすべきです。

ストレスの積み重ねによって、心も体も壊してしまうリスクがあることを常に忘れずにいること。
この世代の最重点のケアポイントはこの心労であることを理解して生活しましょう。

もちろん、ストレスをゼロにすることはできません。
旅行にいったり、趣味を見つけたり、心身ともにリフレッシュしながら、自分の価値や自分の周囲のありがたさを実感しながら、健やかな生活を意識していきたいものですね

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