【対策付き】通勤時間が人生に及ぼす影響を知るだけで行動が変わる話

【対策付き】通勤時間が人生に及ぼす影響を知るだけで行動が変わる話ビジネス

今回は頭ではわかっているようで、実は知らない「通勤時間」が自分の人生にどれほどの影響を与えるのか、について解説します。平均的な通勤時間が世界の主要都市と比べてもかなり長いと言われる日本において、一体どれほどの時間を浪費したり、健康面や精神面に影響を与えるのかを改めて理解し、明日からの行動にポジティブな変化を与えていきましょう!

通勤時間が人生に及ぼす影響とは?

通勤時間が人生に及ぼす影響_02
通勤時間が人生に及ぼす影響_02

通勤時間とは、言わずもがな自宅から職場までの移動にかかる時間のことです。
日本では、平均的な通勤時間は片道約40分と言われています。
※参考:統計局ホームページ/統計FAQ 23E-Q02 通勤・通学時間 (stat.go.jp)

自身の住んでいる街から職場までの距離は人それぞれ。
もちろん、「職場が近いとなぜか嫌だ」「家庭の都合でこの街に住む必要がある」「実家がたまたまそこにあったから」と様々な理由があって、それぞれの通勤時間が変化してきます。

もっと言うと、睡眠時間を創出するが為に、遠方からの通勤を敢えてしているという人さえいます。

毎日電車に乗ったり、車に乗って職場に移動するこの「通勤時間」は、ある意味”仕事”と”プライベート”を繋ぐバトンリレーの時間とも言えますが、逆にいうと人によっては空虚な時間となってしまっている可能性もあり、実は生活において非常に重要視するポイントとなってきます。

つまり、人によっては仕事に紐づく時間の使い方ができなかったり、自分の好きなことや有意義なことに使える時間を逆に失ってしまっているということ。

では、具体的に人はどれほどの時間を通勤に費やしているのでしょうか。
まずは、自己診断してこの浪費しているであろう時間の規模を把握することが大切と言えます。

通勤時間は人生でどれほどの価値に相当するか

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では、通勤時間の”価値”を自己診断していきましょう。

まずここでは、1時間の通勤(電車に乗っている時間は45分程度)を参考にして、社会人1年目となる23歳から定年までの60歳を迎えるまでの通勤時間を計算してみましょう。

<試算の定義>

❶出勤日数
週5日出勤勤務の場合 ⇒ 年間250日
※実際は暦通りに出勤すると120程度のお休みがありますが、計算しやすいのでここでは250日で設定します。

❷通勤時間
1日の通勤時間を1時間と設定
1時間×2(往復)で2時間/日 ⇒ 2時間 × ❶ = 年間500時間

❸勤続年数
23歳~60歳まで仕事をすると仮定した場合の勤続年数 ⇒ 38年


以上の前提で人生にかかる通勤時間をたたき出すと…

❷ 年間500時間 × ❸ 38年 =19,000時間 =約791日 = 約2年と2ヶ月

という結果になります。


もちろん、あくまで1時間の通勤時間で試算をしているので…。

単純計算すると通勤時間が30分程度の人は1年程度、通勤時間が仮に2時間近くかかっている人は4年以上の時間を費やしているということになります。

これを自身の人生にとって、どれほどの貴重な時間かと捉えていくか。

この約2年という時間は…。
専門学校や短期の大学であれば入学して卒業するまでにそれなりのスキルをGETできる時間とも言えますし、よく語学留学に1~2年費やす人がいたりしますが、学習面ではかなり貴重な規模感の”時間”と言えるかもしれません。

もちろん、仕事に2年没頭出来れば多くの成果を残せる人もいるでしょうし、極端な話通勤時間をカットできれば2~4年分早期退職してもパフォーマンス的には同じ結果となる可能性すらある話とも言えます。

みんな通勤時間を有効に活用できているの?

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自身の人生の中における通勤時間の比重に関しては前項で想像できたかと思います。
と、同時に私たちは”他人”を意識してしまいます。

では、皆は実際に通勤時間を有効に活用できているのでしょうか。
以下のサイトに記載されている調査を参考にすると…。

  • とても有効に使えていると思う:8.5%
  • どちらかというと有効に使えていると思う:25.9%
  • どちらかというと有効に使えていないと思う:38.6%
  • とても有効に使えていないと思う:27.0%

という結果が出ています。
多めに見積もっても、”有効”に使えている人は約3~4割なのが実情。

自信もって”有効活用できている”と言える人は10%以下という結果…なようです。

ちょっと、、、安心しちゃいますよね…。w

つまり、半数以上の人が通勤時間を無駄な時間として浪費してしまっている状況。
約2年近くの人生の時間を自発的に無駄なものにしていると言い換えることもできるかもしれません。

参考:通勤電車内での時間「有効利用」の人ほど収入に満足? 立っている時の過ごし方、20代はSNS、60代以上は「何もしない」 | キャリコネニュース (careerconnection.jp)

通勤時間が与える悪は単に時間の浪費だけではない?

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通勤時間が長いことは、単に時間の無駄だけではありません。
通勤時間は、心身の健康や仕事のパフォーマンス、生活の満足度にも大きな影響を与えます。

通勤時間を含めた労働時間が長いと、心臓病や脳卒中のリスクが高まるという研究もあるようです。
また、通勤時間が長いと、家庭や社会とのつながりが希薄になることで幸福感や生活満足度が低下するという面も懸念されています。

通勤時間が長いことは、人生の健康や幸せ、社会貢献に大きなマイナスの影響を与えることにも繋がると言えるかもしれません(もちろん、これは人によって様々)。

では、この通勤時間問題。
どうすればこの多大な時間の浪費リスクや健康面・精神面の懸念についてケアすることができるか。

通勤時間を有効活用することが、人生の価値やスキルアップの最大のチャンスであることを次項では参考情報として記載していきたいと思います。

通勤時間の活用術(王道編)

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ここから先は、そんな人生の大きな時間を費やしてしまっている通勤時間の有効活用の仕方を紹介します。
ただ、個人的には時間の”活用術”に頼る、という以上に自身にとってこの通勤時間の規模感の大きさを実感すること自体が大切とは思っているのであくまで参考情報として書いておきます。

まず一般的に通勤時間にどんな過ごし方をしている人が多いかというと、以下のような回答が多いようです。

  • 読書
  • 音楽を聴く
  • 勉強(資格取得等)
  • 動画を観る
  • ネットショッピング
  • 瞑想
  • 目標の整理
  • ゲーム
  • ニュースのチェック
  • SNSのチェック
  • 人間観察
  • 広告や街並みの観察
  • 睡眠

といった感じで、割とよく目にする対処の傾向が通勤時間の有効活用を紹介した様々なサイトで表現されています。

もちろん、全く何もしないよりかは、上記のように「時間を何かに使えている」といった形で目的を達成するという対処法としては適切かもしれません。

一方で、最近は紙の新聞や本を広げて読んでいる人も少なくなってきているのですが、よくある対策術としてこういった読書にしてもkindleやスマホ上のアプリで書籍・新聞の電子版の書籍を購読するという方法のすり替えで何かしら対処したかのように思えてしまうという悪しき着地もあるように思えます。

また、個人的に感じる点としては、「ゲーム」や「睡眠」など自身の私欲や体力の回復に通勤時間を費やしている人などは、割とプライベートタイムで同様の行為をする時間を削れているかというと、若干怪しさを感じる人が多い気がします。

結局、家でもゲームの時間は減らない。結局、睡眠不足は解消されない。

単に通勤時間を「何かをやっている」時間に還元できているだけで、自己満足の領域から抜け出すことはできない場合があるといった悩みを持つ人も多いかもしれません。

通勤時間の活用術(おすすめ編)

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上記のように、「通勤時間に読書や勉強をしているから、別に”もったいない”時間にはならないでしょ?」という視点で着地できる場合は特段異論はないのですが、結局人生において重要な約2年をどう過ごすかという観点で考えると、時間の使い方として何か物足りないし、長続きしないような気もする方もいるかと思います。

実際、私自身も何度もこの通勤時間の活用の中で、効率的に情報を収集できるようにフィード機能を利用して重要なサイトの更新記事をまとめて閲覧できるようにしたり、前もって学習用のYoutubeコンテンツを再生リストに振り分けをしたりして、通勤時間を過ごしていたりしました。

こんな対策でも「十分に時間を有効活用できている」気もしたのですが。
何か、”勿体ない”からの卒業ができなかったのも事実です。

そんな意味で、お薦めしたい時間の過ごし方。

それは『通勤時間を情報を収集するインプットではなく、アウトプットの時間に使う』ことです。

何故か通勤時間って受動的でも能動的でも情報を”吸収する”ことに努めがちな傾向があります。
なので、吸収したその情報を仕事やプライベートに還元できない限り、それは「意味のない時間」に認定されがちなリスクが潜んでいるモノかと思います。

”勿体ない”という概念が登場してしまうのは、リアルなシーンで通勤時間で集めた情報を使いきれていないことにあるのではないかと、私自身としては仮説を持っています。

その為、ある時から逆に通勤時間をアウトプットの時間のみに活用するという制約を作った結果、割と有効な時間の費やし方ができている実感値を得られるように変化してきました。

実際にどんなアウトプットをしているかを参考までに。

  • 仕事で作成する資料のoutlineを起こし、仕事のチャットツールに投げておく
  • 仕事のチーム内のタスクとスケジュールを可視化し連絡を入れる
  • noteやブログ記事を作成
  • SNSの発信
  • 友人や手続き周り等、LINEやメール等のプライベートの連絡は通勤時間のみに対応
  • 投資関連の取引や基礎設定に活用


といった感じで、過去であればどこか落ち着いた時間があるときにやろうと思ってしまう作業を通勤時間の中で捌くことを癖付けることにこだわってきました。

もちろん、通勤時間の中で全てが完了するわけではないのですが、アウトプット行為というのは全体の20%程度を実行するだけで、残りの80%は隙間時間でもおおよそ手が動くようになったりします。

資料作成なんかはまさにそれで、outlineやアジェンダ、ストーリーを可視化するだけで手離れも良くなりますし、残り作業の時間的目安も想像できるようになります。

アウトプットをすること自体が、そもそも苦痛という人も多いかもしれませんが、ともすれば空虚となりかねない通勤の時間の中で上記のような作業を実行するだけで、十分に他の時間の効率化を生み出せるメリットがあります。

通勤時間をリラックスタイムにしたい気持ちはわかりますが、ここは一つ気合をいれて価値を見出しに行く時間に変えていくには”アウトプット”に費やすことをおススメします。


尚、あくまで手段の話なので紹介程度に書いておきますが、私の場合は基本電車での通勤がメインの為、上記のアウトプットはスマホで実行できるような環境設定をしています。

各タスクを実行する上で必要なアプリやツールはすべてスマホの中に事前に準備をしているからこそ、わざわざパソコンを立ち上げないとできないからやならないなどの言い訳は排除して実行するようにしています。

また、仮に車通勤であったとしても対処自体は同様にできるものだと想像しています。

音声の文字変換ツールの精度も上がってきていますので、スマホに打ち込まなくてもアウトプット情報を文字化して記録しておく方法など、あらゆる手段がこの時代には存在するものと捉えて対処を考えていくと思います。

まとめ

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今回は通勤時間が人生においてどれほどの影響を及ぼすかをテーマに、実際に一生の中で費やす時間の規模感と、それに付帯するリスクについてを紹介してきました。

人によっては2~4年程度の時間を通勤に費やす可能性があること。

そして、その時間の使い方の代表的な対策(読書や動画視聴、ニュースの収集 等)と共に、個人的にこだわっているアウトプットへの時間の費やし方のススめを含めて対応策を参考までに記載しました。

もちろん、時間の活用の仕方についての価値観は人それぞれです。

永遠と何かをしていないといけない訳ではないのも事実です。

何も考えずに、時間の経過を楽しむことを重視したい人には必要のない話かもしれません。

一方で、生活を改善していきたいという人も多くいるのが事実です。

この記事を通して時間の費やし方を見直したり、行動の変化をしていこうと決意された方が1人でもいるだけで、とても嬉しく思います。

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